漏水・水漏れのカビの対策ガイド|火災保険で費用を抑える方法も解説

漏水・水漏れのカビの対策ガイド|火災保険で費用を抑える方法も解説

何かカビ臭いと思い天井を見上げると、身に覚えのないシミが発生している、そんな経験はないでしょうか。

漏水・水漏れは建物の躯体をいため建物全体へ悪影響を及ぼすことはもちろん、カビの温床となってしまうため非常に危険な状態です。

本記事では以下のことがわかります。

  1. 漏水・水漏れによってカビが発生する原因
  2. カビを放置した場合のリスク
  3. カビの種類
  4. カビの除去方法

カビドクターズでは漏水・水漏れで発生したカビ除去依頼も多数あり、対応方法含め熟知しております。

さらに漏水・水漏れのカビ取りは火災保険が適用されるケースもあり、非常にお得にカビ取りができる場合もあります。

カビドクターズでは、火災保険の無料診断から世界初の特許を用いたカビ取り施工まで対応しているためお気軽にお問い合わせくださいませ。

カビ取り
牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

代表のカビ取りへの想い

漏水・水漏れが発生する原因

漏水・水漏れの原因は主に4種類あります。

  1. 老朽化
  2. 第三者の過失:リフォーム、外壁塗装
  3. 設備故障:トイレ、キッチン、ユニットバス、給湯器
  4. 自然災害:水害、凍結、地震

原因①老朽化による漏水・水漏れ

特に多いのが老朽化で、具体的には以下のような箇所の老朽化が原因で漏水・水漏れが発生します。

部位 状態
給水管・排水管 経年劣化による亀裂・腐食
接続部のパッキン・継手 ゴムの劣化
防水材(シーリング) 劣化・ひび割れ
給湯器・蛇口などの設備 パーツの摩耗・劣化

特に築20年を超えたあたりから、部品ごとに耐用年数が限界を迎えるため漏水・水漏れリスクが高まります。

原因②第三者による破損:リフォーム、外壁塗装

排水・配管に関連するリフォーム工事後は、漏水・水漏れのリスクに特に注意が必要です。

ユニットバス、トイレ、キッチン、給湯器などの交換工事では、内部の配管に手が加わることが多く、一見仕上がりに問題がなくても、目に見えない箇所で施工不良が起きているケースもあります。

また、各設備には万が一に備えて浴槽パンや洗濯パンなどの「受け皿」があるため、漏水していても表面化せず、発見が数ヶ月後になることも。

もし以下のような変化に気づいた場合は、早急に工事業者へ相談しましょう。

  • 壁紙が浮いてくる、波打っている
  • 床がふわふわして沈む感じがする
  • 下の階に水漏れ跡がある

些細な違和感が重大なトラブルの前兆となるため、リフォーム後の定期チェックを習慣にすることが重要です。

原因③設備故障:トイレ、キッチン、ユニットバス、給湯器

住宅設備は長年の使用によって徐々に劣化し、内部のパッキンや配管の緩み、ヒビ割れなどが原因で水漏れが発生します。特に以下の設備は注意が必要です。

  • トイレのタンク内部やウォシュレットからの微細な漏水
  • キッチンシンク下の排水ホースからの水垂れ
  • ユニットバスの配管接続部からのじわじわとした漏水
  • 給湯器本体や配管まわりの結露・腐食

これらの不具合は、「ちょっと水がにじんでるだけ」と軽視されがちですが、床下や壁内のカビや腐食を引き起こす原因になります。

設備の寿命は10〜20年程度が一般的とされるため、年数が経過している場合は定期的な点検・交換を検討しましょう。

原因④自然災害:水害、凍結、地震

自然災害による漏水も、見逃せないリスクの一つです。たとえば…

  • 大雨による床下浸水や排水逆流
  • 寒冷地での水道管凍結・破裂
  • 地震による配管のズレや破損

これらは予測が難しく、突然漏水が始まるケースが多いのが特徴です。特に、配管が露出している古い住宅や、耐震設計が不十分な建物では要注意です。

対策としては、止水栓の位置を把握しておくこと、耐震補強済みの設備に入れ替えること、断熱材による凍結防止などが挙げられます。自然災害後は必ず床下や壁内部の点検を行い、隠れた水漏れの兆候を見逃さないようにしましょう。

漏水・水漏れでカビが発生する原因

漏水や水漏れが発生すると、目に見えない場所にカビが発生するリスクが一気に高まります。カビの繁殖には3つの条件が揃うことが必要です。

カビが発生する3大要素

  1. 高い湿度(60%以上)
  2. 適度な気温(20〜30℃)
  3. ホコリや皮脂などの汚れ(栄養源)

漏水・水漏れがある環境では、これらの条件がすべて満たされやすくなるため、非常にリスクな状態です。

漏水によってカビが広がる構造的な原因

● 壁の内部や床下に湿気がこもる

漏水によって構造材や内壁の裏側に水分がたまると、通気性が悪い空間に湿気が閉じ込められ、カビが発生しやすくなります。

● 木材・石膏ボードなど吸水性の高い素材が多い

住宅の多くは木材や石膏ボードといった吸湿性のある素材でできています。これらは水を含むと乾きにくく、カビの根が深く張りやすいのが特徴です。

● カビは空気中に胞子を放出し続ける

発生したカビは胞子を空気中に飛ばし、室内全体に広がる恐れがあります。アレルギー・喘息・シックハウス症候群など、健康被害の引き金にもなり得ます。

漏水や水漏れによって壁の内部や床下などに水分がたまると、その部分が長時間湿った状態になり、カビの温床になります。

特に木材や石膏ボードなどの吸水性の高い素材はカビの発生源になりやすく、一度カビが根を張ると除去が難しくなります。

カビは空気中にも胞子をまき散らすため、健康被害の原因にもなります。

カビを放置してしまうリスク

カビを放置すると、建物の劣化と健康被害という2つの大きなリスクが発生します。

リスク①建物への影響

カビは木材や石膏ボードなどを腐食させ、建材の強度や外観を損ないます。

進行すると構造内部まで侵食し、高額な修繕工事が必要になることもあります。

リスク②健康への影響

カビの胞子を吸い込むことで、アレルギーや喘息、皮膚炎などを引き起こします。

特に子どもや高齢者、免疫力が弱い人にとっては重大な健康リスクとなります。

漏水・水漏れのカビの種類

漏水・水漏れによって発生するカビには、以下のような種類があります。

クロカビ 黒色のカビで、壁紙や窓枠などに発生。アレルギーの原因にもなる。
アオカビ 青緑色で、床下や壁の内側などに繁殖。胞子を吸い込むと健康被害を引き起こす可能性あり。
コウジカビ 白や緑、黒など様々な色を持ち、呼吸器系疾患の原因にも。
ススカビ 浴室や洗面所に多く、黒く広がるのが特徴。喘息や皮膚疾患を引き起こすことも。

これらのカビは見えない場所でも繁殖するため、気づいたときには広範囲に広がっていることも少なくありません。

漏水・水漏れのカビ除去方法

カビは一度発生したら繁殖し続けます。そのため、漏水・水漏れによるカビも見つけ次第すぐに除去する必要があります。

軽度なカビ、根深いカビの取り方をそれぞれ解説します。なお、黒いカビが発生している場合、基本的には発生箇所の素材の根っこまでカビが侵食している可能性が高いため、カビ取り業者に依頼することをおすすめします。

自力でカビ取りするケース

カビが発生している範囲が狭く、薄い黒カビであれば、専用の薬剤を使ってご自身で除去できる場合があります。ただし、人体への安全性や素材を傷めない配慮が重要です。

おすすめの薬剤としては、洗浄力が高く、カビに効果的な除去剤『モールドブレイカー』などを使用するとよいでしょう。使用時には以下の手順に沿って作業を進めてください。

【カビ取りの手順】

  1. 窓を開けて換気をし、十分な通気を確保する
  2. カビの発生箇所にカビ取り剤(モールドブレイカー)を直接スプレーする
  3. 5分程度放置して薬剤が浸透するのを待つ
  4. 乾いた布やペーパーで丁寧に拭き取る

カビは表面だけでなく、素材の奥深くまで根を張っているため、液剤の放置時間をしっかり取ることが除去のポイントです。

【カビ取り液剤使用時の注意点】

  • カビ取り剤には「次亜塩素酸ナトリウム」という強力な成分が含まれていることがあり、素材が変色したり傷む可能性があります。使用前に目立たない箇所でテストを行いましょう。
  • 手袋やマスク、ゴーグルなどの保護具を着用し、皮膚や目、粘膜に触れないよう注意してください。
  • 誤って肌や目に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流すことが重要です。
  • 小さなお子様やペットが触れる場所での使用は、十分な拭き取りと乾燥を確認してからにしましょう。

カビ取り業者に依頼する方法

広範囲にわたるカビの発生や、天井裏・壁内など目視できない場所にカビが広がっている場合は、専門のカビ取り業者への依頼をおすすめします。自力での対応が難しいケースでは、放置すると健康被害や建物の劣化が進行する恐れもあるため、早期対応が重要です。

業者選びのポイントは以下4点を必ず確認しましょう。

  • カビ専門業者であるか(リフォーム業者や清掃業者と異なる専門性)
  • 施工実績や口コミ評価が高いか
  • アフターフォロー(保証期間・再発時の対応など)があるか
  • カビの原因調査まで対応してくれるか

相見積もりをとることで、費用とサービス内容を比較しやすくなります。一般的な費用相場としては、1㎡あたり5,000円〜15,000円前後が目安ですが、被害範囲や建物の構造により上下します。

漏水・水漏れのカビ取りに火災保険は活用できる?

漏水や水漏れが原因で発生したカビの除去費用について、状況によっては火災保険が適用されるケースがあります。特に、火災保険に「水濡れ補償」や「不測かつ突発的事故」に関する特約が付帯されている場合、適用される可能性があります。

ただし、すべてのケースで補償されるわけではありません。適用される条件には、以下のようなものがあります。

  • 給排水設備の破損などによる突発的な事故が原因であること</li>
  • カビ除去が、漏水による損害復旧の一環として必要と判断されること
  • 経年劣化や施工不良など、保険の免責事由に該当しないこと

保険の適用可否については、加入している保険会社へ早めに相談することが大切です。現場の写真を撮影し、状況を記録しておくことで、申請がスムーズに進みます。

当社「カビドクターズ」では、火災保険の活用に関するご相談や、保険対応可能な見積もり作成も無料で承っております。ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。

まとめ

漏水や水漏れは、放置するとカビの発生を招き、建物だけでなく健康被害にもつながる重大なリスクです。早期発見・早期対応がカギとなり、被害の拡大を防ぐためには、漏水箇所の修理とあわせてカビの徹底除去が必要です。

状況によっては火災保険の活用も検討できるため、専門業者への相談もおすすめです。見えない場所で進行する被害だからこそ、定期的な点検と予防策が住まいを守る第一歩となります。