壁に発生したカビは自宅で除去できるの?キレイに落とすコツを専門家が解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

「家具を動かして、壁のシミをよく見たら、どうやらカビが生えている様子。壁に生えたカビをキレイに除去するための方法を知りたい」

と、壁のカビにお困りの方のために、カビ取りの専門家がカビ取り方法から予防方法まで解説いたします。

この記事を読むことで

  • 室内壁の除カビ方法
  • カビ取り剤を使う際の注意点
  • カビを再発させないために注意すべきこと

を知ることができます。

壁にカビが生える原因

まずカビは、水分、栄養源、酸素のある場所、気温20~30℃の気温を好みます。
壁にカビが生える理由としてはいくつか考えられますが、基本的には
「水分の蓄積」「通気性が悪い」「ゴミや汚れの蓄積」「日当たりが悪い」
などが考えられます。

具体的に挙げると、このような感じです。ご自宅の壁の条件にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

  • 壁紙に発生した結露を放置
  • 脱衣所など湿気の多い場所
  • 珪藻土など吸湿性の高い漆喰を利用
  • 加湿器の水滴が蓄積
  • 通気性の悪い部屋
  • 日当たりの悪い場所
  • 窓や換気扇のない部屋
  • 浴室隣の部屋

よくみられるパターンは「壁に生えた結露を放置していた」ことが原因でカビが発生していたという例です。結露は、室内外の気温差によって生じますが、主に室内の気温の方が室外の気温より高い冬に起こります。また、換気の生き届いていない場所などでも発生しますが、結露をそのままにしておくと水分が蓄積するため、カビが繁殖してしまいます。

この他にも、物理的に漏水が発生していたり、壁紙が剝がれてその隙間から湿気が入り込む等
水気が乾ききらずそのまま蓄積することで、カビにとって増えやすい環境になる場合もあります。

壁のカビを放置すると...

壁に生えたカビをそのままにしておくと、さらにカビが広がり、他の部屋にまでカビ被害が及ぶことも。いざ業者に依頼しようとしても、家中を全てカビ取りしなければならず、費用も膨れ上がります。

また、カビを放置すると、カビが胞子を飛ばしこれを吸引することでカビアレルギーの原因になったり、健康被害をきたすことも。

カビが広がる前に、早めに対策をとるようにしましょう。

壁にカビが生えた場合の対策方法

壁にカビを見つけた場合、対策方法は大きく分けて2つあります。カビの進行度合いによって選択して下さい。

①カビが小規模の場合

壁のカビが、手の届く範囲で、まだ表面に生えている程度でしたら自宅での対策が可能です。

この場合は、次の章でお伝えする方法でカビ取り方法をしてみてください。

②カビが広がっている場合や再発を繰り返す場合

壁紙に生えたカビが、自力では落とせないほど広がっているときや、過去にカビ取りを試みたが、また発生しているという場合には、カビ取りの業者へご相談ください。

同時に、カビ取りを自分でしたものの、かび臭さが残っているという場合も、業者へ相談した方が良いでしょう。また、塗装壁の内側からカビが生えてしまっている場合は、塗装を一旦剥がして除カビをし、塗りなおす必要があります。この対策をしなければ、再度内側からカビがはえてしまうため、この場合も業者へ相談してください。

壁に生えたカビを落とす方法

いざ、壁にカビが生えてしまうと、どのようなカビ取り剤を使って除去して良いか困ってしまうのではないでしょうか。
そこで、市販の殺菌剤でできる除カビ方法をご紹介します。

①消毒用アルコール

白カビの場合には、消毒用アルコールを使って除カビします。
消毒用アルコール、雑巾、ゴム手袋を用意します。ただし、壁の素材によっては、白浮きする場合もあるため、一度目立たない場所で試してから使用しましょう。

準備するものは、消毒用アルコール、ゴム手袋、ふき取るための雑巾です。

<STEP1>消毒用アルコールを吹きかける

カビの発生している箇所を中心に、消毒用アルコールを吹きかけ5分ほど浸透させます。

<STEP2>雑巾で除去する

その後、雑巾で消毒用アルコールを拭きとります。

<STEP3>乾燥させる

サーキュレーターや扇風機の風を当てて乾燥させます。

消毒用エタノールだけでは、心もとない場合には「重曹」を使って、最後に消毒用エタノールで殺菌するという方法もあります。

これは重曹のクレンザー効果を利用した方法で、水で湿らせた雑巾に重曹を付けて、カビ部分を優しく擦ります。表面に生えたカビに有効です。

②次亜塩素酸水

こちらも白カビや色素の染み込んでいないカビの除去に適しています。
次亜塩素酸水とは、次亜塩素を主成分とした酸性の溶液のことで、ドラッグストアなどで手に入れることができる殺菌剤です。ただし、次亜塩素酸水と消毒用アルコールはついてしまったカビの色素を落とすことができませんが、殺菌することは可能です。

次亜塩素酸水、雑巾(または刷毛)、ゴム手袋、バケツを用意します。

<STEP1>次亜塩素酸水を噴霧する

次亜塩素酸水をカビの生えてる場所にまんべんなく噴霧していきます。

<STEP2>次亜塩素酸水を浸透させる

30分ほど時間をおいて、次亜塩素酸水を壁に浸透させます

<STEP3>乾燥させる

水気を拭きとり、扇風機の風を当てて乾燥させます。

使用する際は、換気をじゅうぶんに行いましょう。

(参考:厚生労働省「手指の正しい洗浄」

ハイター(塩素系漂白剤)

ハイターは今回ご紹介する液剤の中で、唯一漂白効果があります。
アルカリ性なので、使用する際は必ずゴム手袋、マスク、ゴーグルを装着し、換気をしっかりと行いましょう。
また、壁紙の素材によっては(色柄のある壁)変色する恐れもあるため、一度目立たない場所で試してから使用しましょう。

準備するものは、液体のハイター、バケツ、雑巾(または刷毛)、ゴム手袋、マスク、ゴーグルです。

<STEP1>ハイターを希釈する

バケツに水を入れ、ハイターを薄めます。目安は5リットルの水に対してキャップ1杯ですが詳しくはラベルを参照してみてください。

<STEP2>液剤を塗布する

希釈した液剤をカビ部分を中心に塗布していきます。この際、目に入らないようゴーグルを着用し、換気も必ず行いましょう。

<STEP3>水気を何度も拭きとり乾燥させる

分ほど時間を置いた後、液剤を拭きとりますが、成分が残らないよう数回拭きとり、乾燥させます。

注意点

皮膚や粘膜を保護するために、ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどを着用しましょう。また換気をしっかり行い、短時間で済ませるようにしましょう。

専用のカビ取り剤を使用する

壁に使用できる、市販の壁用カビ取り剤で除カビする方法もあります。ホームセンターや通販サイトなどで手に入れることができます。

大まかな使用方法は、簡単で、壁に噴霧する→時間を置く→ふき取って乾燥させる といった流れです。壁のカビ取りに特化しているので、早急に対策したい方におすすめです。

購入する際は、自宅の壁の素材が適応しているか確認しましょう。

壁のカビを再発させないためにできること

壁のカビを再び発生させないために重要なことは「除湿」「清潔」「換気」です。

ソフト面のカビ対策

具体的には

  • 晴れた日には窓を開けて換気を行う
  • 湿気の溜まりやすい部屋はサーキュレーターや除湿機を稼働させて湿気対策をする
  • 結露を放置せず拭きとる(ひどい場合には断熱材工事などを施工すると解決することも)
  • 部屋のモノを減らし室内の通気性を上げる

これらはすぐに取り掛かることのできるソフト面のカビ対策方法ですが、工務店などに依頼して解決する場合もあります。

ハード面のカビ対策

  • 換気扇を設置する
  • 断熱材を設置する
  • 漏水が原因の場合は場所を漏水突き止めて修理する

費用がかかりますが、根本的な解決をしなければカビの再発を繰り返すこともあるため検討してみましょう。

まとめ

  • 壁にカビが発生したときは、範囲が小さいようであればおうちでカビ取りをして様子を見る
  • 範囲が広かったり、再発している場合、塗装壁の場合は業者へ相談する
  • おうちでカビ取りをする方法は、消毒用アルコールや次亜塩素酸水、ハイターや専用のカビ取り剤を使用する
  • カビの再発を防ぐために、換気や除湿をしっかり行い、結露もこまめにふき取り乾燥させる
  • カビの生えている壁まわりに、モノを置いていた場合は、これらを片付けるだけでもカビ対策に

カビが再発したら...

自分で何とか除カビしても、時間が経つとカビが再発してしまうことがあります。
カビが再発した場合には、表面に生えたカビだけでなく壁紙の奥や塗装の内側から発生している可能性あります。

こうなると、いくら表面に市販のカビ取り剤を吹きかけて除カビしても、内側のカビを殺菌できないので、完全に除去することができません。このような場合には、プロの力を借りましょう。

壁紙や塗装を剥がして、しっかりと内側から除カビすることで、再発を防ぎます。

 

 

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