フローリングのカビは自分で落とせる?発生原因とカビ取り方法を専門家が解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

この記事を読むことで

  • どうしてフローリングにカビが生えてしまったのか
  • フローリングに生えたカビをおうちで取る方法
  • カビを再発させないための日ごろのコツ

について知ることができます。

フローリングにカビが生えた時の対策方法

フローリングのカビを発見した場合、できる対策方法は大きく分けて2つです。

1.自分でカビを除去する

2.業者へ依頼する

対策の判断方法

カビの範囲が、手の届く場所で、規模も小さく、まだ素材の奥までカビが根を生やしていない状態の場合は、市販の液剤を使っておうちで除去することができます。

しかし、範囲が広がっていたり、カビ取りを何度かやっても再発する場合には、カビ取りの業者へ相談した方が早く解決できることもあります。また、さらにカビが広がってフローリングの材質が変質いる場合には、カビを殺菌した後に、フローリングの張替え等、軽度なリフォーム工事が発生することもあります。

ご自宅のフローリングのカビがどれくらい広がっているか確認してから、適切な対策方法を選択してください。

フローリングにカビが生える原因

カビを除去する前に、まずは原因をフローリングにカビが生える原因は大きく分けて

①湿気が多く通気性が悪い

②万年床にしている

③窓際の結露

④漏水

⑤ホコリの蓄積

この5つが考えられます。では具体的に解説していきましょう。

①湿気が多く風通しの悪い部屋

カビは湿気、栄養源、酸素のある場所を好む性質があります。
例えば、北側の部屋のように湿気の多く通気性が悪い部屋のフローリングは、水気が蓄積しやすくカビの温床となる場合があります。

窓がなかったり、換気のしにくい部屋も湿気が溜まりやすいのでカビが発生しやすくなります。

②布団やカーペットが敷きっぱなし

布団やマットレスを直置きにしていると、寝ている間の汗が蓄積し、寝具だけでなく床材のカビの原因となります。
また、同様にカーペットを敷きっぱなしにして、掃除を怠っていると、皮脂や食べこぼし、湿気などを吸収し
カビが生えることがあります。
この他、大きな家具と壁の間に結露が生じ、水分が床に落下し、フローリングのカビの原因となることもあります。

③窓際の結露

冬場など、外と室内の気温差がある場合に結露が生じやすくなりますが、結露を拭きとらずそのままにしていると、結露の水滴が床に落下し、フローリングのカビの原因となります。

この場合、フローリングや窓枠、壁紙やカーテンなどにもカビが広がっていることも。

④漏水や雨漏り

配管の故障などで漏水が起きたり、集中豪雨などで雨漏りが発生していると、床に水滴が溜まってしまいます。そのまま放置していると、フローリングのカビの原因に。
漏水の場合、厄介なのが、漏水の起こった場所によっては床板を外したり、天井のクロスを剥がさないと、原因が追究しにくいことです。

「水分のシミのような汚れがあるけれども、そのまま乾くから放置しよう」

と思っていると、そこからカビが発生し被害が拡大する恐れがあります。漏水を発見したら、早めに修理しましょう。

⑤ホコリや皮脂汚れの蓄積

フローリングの掃除を怠っていると、皮脂や食べかす、毛髪、ホコリなどのゴミが溜まり、これを栄養源としてカビが発生しやすくなります。
また、モノが多く床に直接置いていると、通気性が悪く湿気が溜まりカビが生えやすくなります。

フローリングのカビは湿気や汚れの蓄積がポイント

5つの原因について解説していきましたが、どこか当てはまるところはなかったでしょうか。

フローリングのカビは、まだ表層に発生しているレベルでしたら、おうちで除去することも可能ですが、カビの色素などが素材に深く染み込んでいる場合には、除去が難しくなります。

次の章では、表層のカビを自宅で落とすポイントについて解説していきます。

フローリングのカビを自分で落とす方法

フローリングのカビを自分で落とすにはいくつか方法があります。

①次亜塩素酸水で除去する
②酸素系漂白剤で除去する
③フローリング用のカビ取り剤で除去する

いずれにしても、換気を行った上で、まずは目立たない場所で試してからカビ取りをするようにしましょう。

次亜塩素酸水で除去する

白カビの場合に有効な方法です。次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムと名前は似ていますが別物です。

殺菌効果がありますが、水と塩に分解されるため比較的安全性の高い除カビ剤です。漂白効果はないので、しつこいカビを落とすのは難しいですが、表面に生えたカビを殺菌するには有効です。主にスプレータイプのものが市販されているので、吹きかけて使います。

<STEP1>換気と皮膚の保護をする

換気をし、荷物を移動させ、マスクや手袋を装着します。

<STEP2>次亜塩素酸水を塗布する

フローリングのカビが生えている部分を中心に全体的にフローリングを吹きかけます。

<STEP3>除去する

雑巾で吹きかけた次亜塩素酸水を除去し、乾燥させます。

※黒カビの場合は、次亜塩素酸水で落とせないことがあります。この場合は②か③の方法をお試しください。

酸素系漂白剤で除去する

衣類の漂白などに使う、酸素系漂白剤を使って、除カビする方法です。
市販の塩素系のカビ取り剤と比べると、刺激が少ないですが、皮膚に付着すると手荒れの原因となるので、手袋を着用しましょう。

<STEP1>準備する

手袋を着用し、換気を行います。バケツと雑巾を用意しましょう。

<STEP2>酸素系漂白剤をバケツに入れる

バケツに酸素系漂白剤とお湯を入れて薄めます(目安:水2リットルに対し大さじ2杯)。水でも溶けますが40~50℃程度のお湯の方がより効果が上がります。火傷に気を付けて取り扱いましょう。

<STEP3>カビに塗布する

雑巾に酸素系漂白剤の溶液を染み込ませて、カビ部分に塗布していきます

<STEP4>拭きとり乾燥させる

水洗いした雑巾で何度か溶液を拭きとり、扇風機の風を当てて乾燥させます。

※フローリングの素材によっては変色する可能性があります。目立たない場所で試してから行いましょう。

フローリング専用のカビ取り剤を使う

フローリングに使用可能な、カビ取り剤を使う方法もあります。木材のフローリングの場合、塩素系のカビ取り剤を使うと変色する恐れがあるため、フローリングにも使えるカビ取り剤を使った方が無難です。

使用方法は、スプレータイプのものの場合、全体的にまんべんなくスプレーをして、時間を置き、拭きあげて乾燥させてカビを除去していきます。

(詳しい使用方法は、各商品のラベルを参考にしてください)

インターネット通販などで手に入れることができます。塩素剤はフローリングに浸透しやすいので、非塩素系のものを選ぶと良いでしょう。

などがあります。用途やお悩みに合わせて、合うものを選んでみましょう。

フローリングのカビを防ぐには

フローリングの除カビ後は、再発を防ぐために、除湿・清潔・整頓を心がけましょう。
具体的な方法は以下の通りです。

①寝具を敷きっぱなしにしない

お布団を敷きっぱなしにすると、汗や湿気を吸収しカビの原因となるので、布団の下にすのこベッドフレームを置くなどして、通気性を良くしましょう。また、定期的に衣類は干して乾燥させます。

②カーペットは定期的に干して乾燥を

カーペットも敷きっぱなしにせず、定期的に掃除をしてカビの栄養となる汚れを除去します。また、干して乾燥させましょう。特に水分をこぼした後は、扇風機やドライヤーの風を当ててしっかりと乾燥させるようにしてください。

③結露をこまめに拭きとる

結露を防ぐために、まずは1日10分程度の換気を数回行いましょう。あまりに結露が酷い場合にはサーキュレーターを使うなどして、結露の水滴を乾燥させます。発生した結露は拭きとって水滴を溜めないようにしましょう。

④大型家具は定期的に動かして掃除を

ソファやタンス、ベッド、ピアノなど大型の家具も定期的に動かして周りに溜まったホコリを除去しましょう。物が多く通気性の悪い部屋には、サーキュレーターを置くことで通気性を上げると良いでしょう。

⑤漏水は早めに修理をする

漏水は放置しておくと、カビだけでなく家財の浸食や腐食の原因ともなります。例えば、キッチンの配管が故障し、水漏れが発生し、そこから

発見したら早めに業者へ連絡し修理しましょう。時々、フローリングの床材の下に漏水が起こり、カビが下からにじみ出る様に発生することがあります。こうなると、床板を外してのカビ取り作業が必要となるため、いずれにしても早めに業者へご相談ください。

まとめ

  • フローリングのカビの原因は、湿気や汚れの蓄積などと考えられます。
  • 特に寝具や絨毯を敷きっぱなしにしていると、そこから湿気が溜まり、気づかない間にカビが進行することも。
  • フローリングのカビをおうちで除去する方法は、次亜塩素酸水、酸素系漂白剤、専用のカビ取り剤です。
  • ただし、カビが表層だけでなく奥深くまで根を生やしていると除去が難しくなるため業者へ相談しましょう

フローリングのカビが広がっている場合

フローリングのカビは、増殖条件が揃うとあっという間に広がってしまうことがあります。

  • カビが広がり自分で除去するは難しい
  • 市販のカビ取り剤で除カビしても再発してしまった
  • 漏水が原因なので床板を外さないとカビ取りできない
  • フローリングが老朽化していて繊維の奥にカビが発生している

このような場合は、ひとりで悩まず早めにカビ取り業者へご相談ください。

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