フローリングのカビを取る方法とは?発生原因・防カビまとめ

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

この記事を読むことで

  • フローリングにカビが生える原因
  • 注意すべき家のフローリングカビ発生ポイント
  • フローリングのカビを除去する方法生えたカビをおうちで取る方法
  • カビを再発させないための日ごろのコツ

について知ることができます。

フローリングにカビが生える原因

フローリングのカビの原因

フローリングに発生する黒い汚れがカビなのですが、カビが発生する原因は3つあります。それが「湿度・温度・汚れ」です。

カビの原因 | 発生条件・対策方法・場所別カビ取りまとめ

原因①湿度

カビが発生する原因の8割は湿度です。具体的には、湿気は60%以上になるとカビが活発になりはじめ、70%を超えると急増します。

特に家の中で、フローリングの湿度が上がりやすい場所は以下の3つです。

  • 敷きっぱなしの布団の下
  • 結露が発生した窓枠の近く
  • 床に置いた観葉植物の下

特に注意が必要なのが寝室の布団の下です。

通常、部屋の湿度は55〜60%が一般的ですが、寝室においては、人間が睡眠時に自然放出する「汗」と「呼吸」によって湿度が70%を超えてしまうのです。

また、寝室は外気温の温度差により結露も発生しやすいため、最もカビが発生するので注意が必要です。

寝室の天井のカビ取り方法・液剤の選び方・業者の選び方まとめ

原因②温度

実は、カビが活発になる最適な温度は20℃〜30℃であり、人間の快適な温度と同じなのです。

そのため、リビングや寝室など、人が常時いてエアコンで調整されている部屋のフローリングは注意が必要です。

原因③汚れ

カビの栄養は汚れであり、具体的には食べ残しのカス、皮脂、髪の毛といったあらゆる汚れを栄養とします。

フローリングは髪の毛や食べ残しのカスが落ちてしまうことが多いため、カビが発生しやすいとされています。

特に注意すべきフローリングのカビ発生場所

①湿気が多く通気性が悪い

②万年床にしている

③窓際の結露

④漏水

⑤ホコリの蓄積

この5つが考えられます。では具体的に解説していきましょう。

①湿気が多く風通しの悪い部屋

カビは湿気、栄養源、酸素のある場所を好む性質があります。

例えば、北側の部屋のように湿気の多く通気性が悪い部屋のフローリングは、水気が蓄積しやすくカビの温床となる場合があります。

窓がなかったり、換気のしにくい部屋も湿気が溜まりやすいのでカビが発生しやすくなります。

②布団やカーペットが敷きっぱなし

布団やマットレスを直置きにしていると、寝ている間の汗が蓄積し、寝具だけでなく床材のカビの原因となります。

また、同様にカーペットを敷きっぱなしにして、掃除を怠っていると、皮脂や食べこぼし、湿気などを吸収しカビが生えることがあります。

この他、大きな家具と壁の間に結露が生じ、水分が床に落下し、フローリングのカビの原因となることもあります。

③窓際の結露

冬場など、外と室内の気温差がある場合に結露が生じやすくなりますが、結露を拭きとらずそのままにしていると、結露の水滴が床に落下し、フローリングのカビの原因となります。

この場合、フローリングや窓枠、壁紙やカーテンなどにもカビが広がっていることも。

④漏水や雨漏り

配管の故障などで漏水が起きたり、集中豪雨などで雨漏りが発生していると、床に水滴が溜まってしまいます。そのまま放置していると、フローリングのカビの原因に。
漏水の場合、厄介なのが、漏水の起こった場所によっては床板を外したり、天井のクロスを剥がさないと、原因が追究しにくいことです。

「水分のシミのような汚れがあるけれども、そのまま乾くから放置しよう」

と思っていると、そこからカビが発生し被害が拡大する恐れがあります。漏水を発見したら、早めに修理しましょう。

⑤ホコリや皮脂汚れの蓄積

フローリングの掃除を怠っていると、皮脂や食べかす、毛髪、ホコリなどのゴミが溜まり、これを栄養源としてカビが発生しやすくなります。

また、モノが多く床に直接置いていると、通気性が悪く湿気が溜まりカビが生えやすくなります。

フローリングのカビは湿気や汚れの蓄積がポイント

5つの原因について解説していきましたが、どこか当てはまるところはなかったでしょうか。

フローリングのカビは、まだ表層に発生しているレベルでしたら、おうちで除去することも可能ですが、カビの色素などが素材に深く染み込んでいる場合には、除去が難しくなります。

次の章では、表層のカビを自宅で落とすポイントについて解説していきます。

フローリングのカビを自分で落とす方法

フローリングのカビを自分で落とすにはいくつか方法があります。

①次亜塩素酸水で除去する
②酸素系漂白剤で除去する
③フローリング用のカビ取り剤で除去する

いずれにしても、換気を行った上で、まずは目立たない場所で試してからカビ取りをするようにしましょう。

次亜塩素酸水で除去する

白カビの場合に有効な方法です。次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムと名前は似ていますが別物です。

殺菌効果がありますが、水と塩に分解されるため比較的安全性の高い除カビ剤です。漂白効果はないので、しつこいカビを落とすのは難しいですが、表面に生えたカビを殺菌するには有効です。

主にスプレータイプのものが市販されているので、吹きかけて使います。

<STEP1>換気と皮膚の保護をする

換気をし、荷物を移動させ、マスクや手袋を装着します。

<STEP2>次亜塩素酸水を塗布する

フローリングのカビが生えている部分を中心に全体的にフローリングを吹きかけます。

<STEP3>除去する

雑巾で吹きかけた次亜塩素酸水を除去し、乾燥させます。

※黒カビの場合は、次亜塩素酸水で落とせないことがあります。この場合は②か③の方法をお試しください。

酸素系漂白剤で除去する

衣類の漂白などに使う、酸素系漂白剤を使って、除カビする方法です。
市販の塩素系のカビ取り剤と比べると、刺激が少ないですが、皮膚に付着すると手荒れの原因となるので、手袋を着用しましょう。

<STEP1>準備する

手袋を着用し、換気を行います。バケツと雑巾を用意しましょう。

<STEP2>酸素系漂白剤をバケツに入れる

バケツに酸素系漂白剤とお湯を入れて薄めます(目安:水2リットルに対し大さじ2杯)。水でも溶けますが40~50℃程度のお湯の方がより効果が上がります。火傷に気を付けて取り扱いましょう。

<STEP3>カビに塗布する

雑巾に酸素系漂白剤の溶液を染み込ませて、カビ部分に塗布していきます

<STEP4>拭きとり乾燥させる

水洗いした雑巾で何度か溶液を拭きとり、扇風機の風を当てて乾燥させます。

※フローリングの素材によっては変色する可能性があります。目立たない場所で試してから行いましょう。

フローリング専用のカビ取り剤を使う

フローリングに使用可能な、カビ取り剤を使う方法もあります。木材のフローリングの場合、塩素系のカビ取り剤を使うと変色する恐れがあるため、フローリングにも使えるカビ取り剤を使った方が無難です。

使用方法は、スプレータイプのものの場合、全体的にまんべんなくスプレーをして、時間を置き、拭きあげて乾燥させてカビを除去していきます。

(詳しい使用方法は、各商品のラベルを参考にしてください)

インターネット通販などで手に入れることができます。塩素剤はフローリングに浸透しやすいので、非塩素系のものを選ぶと良いでしょう。

などがあります。用途やお悩みに合わせて、合うものを選んでみましょう。

フローリングのカビを防ぐには

フローリングの除カビ後は、再発を防ぐために、除湿・清潔・整頓を心がけましょう。
具体的な方法は以下の通りです。

①寝具を敷きっぱなしにしない

お布団を敷きっぱなしにすると、汗や湿気を吸収しカビの原因となるので、布団の下にすのこベッドフレームを置くなどして、通気性を良くしましょう。また、定期的に衣類は干して乾燥させます。

②カーペットは定期的に干して乾燥を

カーペットも敷きっぱなしにせず、定期的に掃除をしてカビの栄養となる汚れを除去します。また、干して乾燥させましょう。特に水分をこぼした後は、扇風機やドライヤーの風を当ててしっかりと乾燥させるようにしてください。

③結露をこまめに拭きとる

結露を防ぐために、まずは1日10分程度の換気を数回行いましょう。あまりに結露が酷い場合にはサーキュレーターを使うなどして、結露の水滴を乾燥させます。発生した結露は拭きとって水滴を溜めないようにしましょう。

④大型家具は定期的に動かして掃除を

ソファやタンス、ベッド、ピアノなど大型の家具も定期的に動かして周りに溜まったホコリを除去しましょう。物が多く通気性の悪い部屋には、サーキュレーターを置くことで通気性を上げると良いでしょう。

⑤漏水は早めに修理をする

漏水は放置しておくと、カビだけでなく家財の浸食や腐食の原因ともなります。例えば、キッチンの配管が故障し、水漏れが発生し、そこから

発見したら早めに業者へ連絡し修理しましょう。時々、フローリングの床材の下に漏水が起こり、カビが下からにじみ出る様に発生することがあります。こうなると、床板を外してのカビ取り作業が必要となるため、いずれにしても早めに業者へご相談ください。

フローリングのカビ取りでやってはいけないこと

最後に、フローリングに発見したカビ取り時にやってはいけないことを3つご紹介します。

NG①掃除機をかける

最も多いNG例が掃除機をかけるです。これは逆にカビの繁殖を助ける行為になってしまいます。

掃除機をかけるとカビの胞子を撒き散らしてしまい、他の場所にもカビが発生してしまう可能性があります。

また、掃除機でカビを吸い込んだとしても、カビの胞子が掃除機のフィルターを通過して排出されてしまう可能性も高いです。

そして、吸い込んだカビの胞子が、掃除機の中で繁殖してしまう可能性もあります。

あらゆる面において、カビを掃除機で吸い込むことは絶対にNGなのでやめましょう。

NG②雑巾掛けをする

掃除機と同じ理屈ですが、雑巾でゴシゴシ落とすようなことは絶対にやめましょう。

表面の汚れを軽く拭き取るだけであれば良いですが、カビ自体を雑巾でゴシゴシ取ろうとするのはやめてください。

NG③塩素系漂白剤を使用する

前提として、カビには塩素系漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムが効果的なため、カビに対して塩素系漂白剤を使用することは問題ありません。

しかし、フローリングの素材が木の場合、強力な塩素がフローリングを痛めてしまう可能性があるため、使用時には十分な注意が必要です。

初めて使用する塩素系漂白剤であられば、塩分濃度が低い透明に近い色をした塩素系漂白剤を使用しましょう。

自宅にあるものでは、台所洗剤としてお馴染みの『キッチンブリーチ』は、塩素濃度が低いため、フローリングのカビ取りで最初に使用する液剤としてはおすすめです。

フローリングのカビのよくある質問

Q フローリング(床)の黒カビはアルコールで落とせますか?

A フローリング問わず、黒カビはアルコールでの除去は難しいです。黒カビはキッチンハイターと片栗粉を混ぜたカビ取り液剤を推奨しております。液剤を作る際の注意点もあるため、詳しくは「【完全版】黒カビの人体への影響・発生原因・除去方法を専門家が解説」を参照ください。

フローリングのカビが広がっている場合

カビは基本的に自然消滅することはなく、カビ胞子とともに増殖し続けます。そして、カビアレルギーなどの健康被害に発展します。

ご紹介した方法で、フローリングのカビが落とせない場合は、大阪・京都・東京・愛知を中心に活動するカビ取り専門業社『カビドクターズ』にぜひご相談くださいませ。

無料現地調査も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

  • フローリングのカビの原因は、湿気や汚れの蓄積などと考えられます。
  • 特に寝具や絨毯を敷きっぱなしにしていると、そこから湿気が溜まり、気づかない間にカビが進行することも。
  • フローリングのカビをおうちで除去する方法は、次亜塩素酸水、酸素系漂白剤、専用のカビ取り剤です。
  • ただし、カビが表層だけでなく奥深くまで根を生やしていると除去が難しくなるため業者へ相談しましょう。
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