天井に発生した酷いカビは落とせる?!対策方法を専門家が解説
最終更新日:2024年09月22日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- 天井のカビ取り方法を知りたい
- どうして天井にカビが生えたのか原因が知りたい
- 天井のカビ再発を防ぐためにできることを知りたい
おうちの天井のカビにお悩みの方の参考になりますと幸いです。
天井にカビが生える原因
天井は家の中でもカビの発生しやすいスポットの1つです。特に、四隅は湿気や汚れが蓄積しやすいため
そこからカビが発生し、どんどん広がってしまいます。
天井にカビが生える原因は大きく分けて「結露」「漏水」「汚れ」の3つです。
結露
室内と室外の気温差が発生し天井に結露が発生すると、その結露の水滴が原因でカビが発生します。
水滴が溜まると厄介な黒カビが生えやすくなり、放置すると除去が難しくなるため、日ごろから換気と除湿で結露対策
を行うことが大切です。
漏水
雨漏りなど、水漏れが天井に蓄積し、これが原因でカビの原因になる場合も。この場合は早めに修理するようにしましょう。
汚れの蓄積
なかなか天井は掃除する機会がなく、いつの間にかホコリや汚れが溜まっているということも有るかもしれません。
しかし、汚れはカビの栄養源となるため、定期的に掃除しましょう。特にキッチン近くの天井は油汚れなどが蓄積しやすいため、こまめに掃除しましょう。
天井のカビを放置するとで起こる健康リスク
カビは生育場所を見つけたら、菌糸を伸ばして成長し、胞子を飛ばしてさらに増えていきます。
天井で発生したカビの胞子は重力に伴い、部屋中に胞子をまき散らします。その結果、シックハウス症候群など
カビを原因とする健康被害の原因となることも。天井のカビは放置せず、早めに対処しましょう。
天井にカビが生えた時の対処方法
おうちの天井にカビが生えた場合、2つの方法があります。1つは自分で除去する、もう1つは業者に依頼する方法です。
小さい範囲で、手の届くカビの規模であれば自力で除去できる場合もありますが、カビ取り液剤が落下し皮膚や目に入るリスクなども考慮すると
あまりに酷く生えてしまったカビの場合は、業者に依頼した方が安全です。
ここでは、部分的なカビをおうちで除去するための方法をご紹介します。
①逆性石けんで除カビする方法
薬局で手に入れることができる逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)を使って除カビしていきます。逆性石けんは消毒剤の一種で、水に希釈して使用します。
軽度のカビや表面のカビを除去するのに有効ですが、色素の酷く沈着したカビは漂白できません。
準備するものは以下の通りです。
- 逆性石けん
- バケツ
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 雑巾
- 脚立(あれば)
- フローリングワイパー
<STEP1>逆性石けんを薄める
バケツに水(1ℓ)を入れて、逆性石けんをキャップ1杯ほど入れて薄め雑巾に浸す。
<STEP2>天井のカビ部分に塗布する
雑巾をフローリングワイパーにセットし天井のカビが気になる部分に塗布していく
<STEP3>乾拭きする
水気が残っている場合は、乾いた雑巾で乾拭きする
以上で、カビ自体の殺菌をします。まだ表面に生えている程度でしたら、この方法で除去(殺菌・除カビ)することができます。
②次亜塩素酸ナトリウムで除カビする方法
色素が残っている場合には、漂白効果のある次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)を使う方法があります。
液剤の効果が強い反面、液剤が皮膚や目に付着するとケガの原因となるため除カビの際は充分に注意が必要です。必ず安全を確保した上で行うようにしてください。
準備するものは以下の通りです。
- 次亜塩素酸ナトリウム
- バケツ
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 雑巾
- フローリングワイパー
- 脚立(あれば)
<STEP1>次亜塩素酸ナトリウムを薄める
バケツに水4ℓを入れ、次亜塩素酸ナトリウムをキャップ1杯ほど入れて薄め雑巾に浸す(濃度はラベルを見て調整してください)
<STEP2>カビ部分に塗布する
フローリングワイパーに雑巾をセットし、カビ部分に塗布していく(10分ほど時間を置く)
<STEP3>拭きとる
水を湿らせて固く絞った雑巾でしっかりと液剤を拭きあげ、乾燥させる
雑巾以外にも柄付きのスポンジなどを利用する方法もあります。ハイターを塗布したら液だれしないよう水気を絞って使いましょう。
天井を自分でカビ取りする際の注意点
天井は自宅のカビ取りの中でも難易度の高い場所です。充分に注意して行わないと思わぬケガや体調不良の原因となります。
①充分な換気を行う
カビ取り時は、液剤吸引のリスクを防ぐためにも必ず換気を行いましょう。
②マスク、ゴム手袋、ゴーグルを装着して皮膚や粘膜を保護する
特に天井は液剤が落下するリスクがある為、ゴーグルは必須です。また、長袖と長ズボンで行いましょう。
③脚立を使用するときは転倒しないよう注意
転倒防止を防ぎながら除カビ作業を安全に行ってください。
④液剤が垂れないようしっかりと水気を拭く
液剤は液だれしないよう少しずつ塗布していきます。
⑤予め変色が無いかチェックしておく
塩素剤を使う場合には変色する恐れもあるため、目立たない場所で試してから行いましょう。
天井のカビの再発を防ぐために
天井のカビの原因となる「結露」や「湿気」「汚れ」の対策が重要です。
- 換気をこまめに行う
- 天井掃除も定期的に行う
- 除湿機やサーキュレーターを設置して湿気対策をする
- エアコンの除湿機能を利用する
- 漏水や雨漏りの修理する
また、既に天井のカビが酷く広がっている場合には、早めにカビ取りの専門業者へ相談しましょう。