【プロ直伝】トイレタンクがカビ臭い!カビ取り・防カビ方法を徹底解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

トイレタンクは開けることがないため、掃除をしない方がほとんどではないでしょうか。日常的にカビ取りを行っておりカビドクターズの社員でも、「実は開けたことないんです。」という方がいました。

しかし、いざトイレタンクの蓋を開けてみたら黒い汚れがこびり付いていることがほとんどで、この黒い汚れの正体が黒カビなのです。

「業社に依頼すると数万円もかかるから自分で黒カビ取りをしたい」という方のために、カビ取り専門のカビドクターズが、自分でできるトイレタンクのカビ取り方法をお伝えいたします。

▼ 本記事でわかること

  1. 発生原因
  2. 放置するリスク
  3. カビ取り方法
  4. カビ取り時の注意点
  5. 防カビ対策

トイレタンクは最もカビが発生しやすい場所

カビは「湿気・温度・汚れ」の条件が揃うと必ず発生します。中でも「湿度 60%」で「温度 70℃」を超えるとカビは非常に活発になり、数日で目にみえる状態になります。

トイレタンクは水回りのため多湿で、日常的に掃除することもないため汚れが溜まりやすく、家の中で最もカビが発生しやすい場所の1つなのです。

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トイレタンクのカビを放置するリスク

トイレタンクのカビを放置するリスクは『健康被害』と『金銭的負担』です。

リスク①健康被害

カビを吸い続けることで起こる健康被害は、有名どころでは『カビアレルギー』と『マイコトキシン中毒』です。

カビアレルギーは、カビの胞子を吸い込み続けることで起こる症状です。軽度のものはくしゃみや鼻水などの不快な症状で住むことが多いですが、慢性的になると日常生活に支障をきたすほどの症状に発展します。

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また、カビが発生する毒素の『マイコトキシン』を吸い込み続けることで発症する『マイコトキシン中毒』は非常に注意が必要です。

嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状から、重度の場合は肝臓や腎臓への急性障害に発展します。

さらに、神経系への影響があることや、マキコトキシンの一種である『アフラトキシンB1』には発がん性も確認されるなど、危険性が高いことがわかります。

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リスク②金銭的負担

トイレタンクの主流の素材は「陶器(セラミック製)」のため、カビ取りは比較的簡単です。ただし、トイレタンクのカビがトイレ全体に広がり、大掛かりなカビ取りに発展することもあります。

業者にカビ除去を依頼する場合、相場は1㎡あたり約2,000円〜3,000円であることが多いため、道具の手配も含めると50,000円を超えることがほとんどです。

カビは生命力がとても強く、一度繁殖すると増え続けるため、余計なお金を払わないように、早期発見・対策に取り組みましょう。

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トイレタンクのカビ取り方法

まず、自分でカビ取りを行う際に知っておくべきことは「カビ取り液剤成分」と「カビ取り場所の素材」についてです。

トイレタンクの素材は「セラミック製(陶器)」であり、どの成分を使用しても問題ありません。

ただし、トイレタンク内のゴム製の管に、カビに最も効果が高い次亜塩素酸ナトリウムなどの『塩素系成分』を使用すると素材を痛めてしまう恐れがあります。

洗浄力 身体
への影響
素材
への影響
重曹・クエン酸 弱い 安全 安全
中性洗剤 普通 問題なし 問題なし
アルカリ性洗剤
(酸素系洗剤)
少し強い 基本的に
問題なし
基本的に
問題なし
塩素系洗剤 強い 注意 注意
【業者用】
高濃度洗剤
超強い 要注意 要注意

そこでおすすめなのがウタマロクリーナーなどの『中性洗剤』です。塩素系洗剤と比較してカビ取り除去力は劣りますが、素材への安全性や匂いの問題もなくなるため、トイレタンクのカビ取りにはウタマロを使用しましょう。

それでは具体的なカビ取り方法について解説します。

▼ 用意するもの

STEP①トイレタンクの蓋のカビを取る

まずはトイレタンクの蓋部分のカビ取りを行います。カビが生えていなくても、目に見えないカビの胞子が付着している可能性が高く、カビの胞子が残っている場合はカビが再発してしまうため、タンクと一緒に蓋も必ずカビ取りを行いましょう。

トイレタンクの蓋を取り、キッチン泡ハイターを吹きかけて使い捨てブラシで擦ります。セラミック製の素材に傷がつかない程度に擦ります。

目にみえるカビが取れたら、あとは水洗いして終了です。

STEP②トイレタンクの手洗い場所の水垢をとる

続いてトイレタンクの上にある手洗い場所の水垢です。水垢はカビではないですが、水垢がカビの栄養となるため一緒に掃除してしまいましょう。

水垢の落とし方は、ウタマロクリーナーを全体にかけて

STEP③トイレタンクのタンク内のカビを取る

まず水が流れないように止水栓を閉めます。そして、ウタマロクリーナーをタンクに投入し放置します。

その後、ブラシでタンク内のカビ取りを行い、カビ取りが終わったら水で洗い流します。最後に水を全て流し、細かいカビの汚れを、ウタマロを吹きかけた使い捨てタオルで拭き落とします。

拭きあげたら止水栓を緩め、トイレタンクの蓋を閉じて終了です。

STEP④トイレタンク用の洗浄剤を入れる

最後に、トイレタンク用の洗浄剤を入れます。トイレタンク用の洗浄剤にアルカリ性成分が少量含まれているため、防カビ効果も期待できます。

トイレタンクカビ取りの注意点

トイレタンク内の素材にゴム製の素材がある場合、塩素系洗剤を使用するとゴムの素材を痛めてしまう可能性があります。

あとは塩素系素材

トイレタンクを業者に依頼するケース

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トイレタンクの防カビ対策

トイレタンク内はジメジメとし、水垢などカビの栄養源も多いため、カビが繁殖しやすい環境です。
そのため、タンク内も定期的に掃除をしてカビの再発を防ぎましょう。1か月に1回や2か月に1回など、頻度を決めてお手入れするのも効果的です。

しかし、こまめにお手入れするのが大変という方には、トイレタンク専用の洗浄剤を使うという便利な方法もあります。

トイレタンク用の洗浄剤を使ってお掃除する

市販の、トイレタンク用洗浄剤もあります。タンク内に入れることで汚れを落とすことができます。

主な成分は、「界面活性剤や過炭酸ナトリウム等」で、優しくタンク内の汚れを落とし、汚れの再発も防ぎます。
入れるだけで洗浄ができるので、忙しくなかなかトイレタンクの掃除を忘れてしまいそう...という方におすすめです。

使い方はトイレタンクの上蓋を外して、洗浄剤を入れ、時間を置く...という方法がメインですが、上蓋を外さなくても顆粒タイプの洗浄剤を上から入れるだけでOKという便利なものもあります。

お家のトイレのタイプによって、選んでみると良いでしょう。

トイレタンクの手洗い器の水垢を落とす方法

お手入れの際に、トイレタンクの上の手洗い器に水垢が溜まっていることに気が付くこともあるかも知れません。水垢は、水道水に含まれるミネラル分が蓄積したもので、放置すると固まり、さらに落としにくくなるだけでなく、カビのエサとなります。トイレ掃除のついでに水垢もこまめに落としましょう。

準備するものは以下の通りです。

  • クエン酸水
  • スポンジ
  • 雑巾数枚
  • ゴム手袋
  • 歯ブラシ

使用方法は、タンク内の水垢部分にクエン酸水を吹きかけて、雑巾や不要な布を上から乗せてパックするようにクエン酸水を浸透させます。5~10分ほど放置した後にスポンジや歯ブラシなどを使って、水垢を落とした後、水で洗い流したら完成です。

クエン酸水は市販のスプレータイプのものが便利です。お風呂の鏡の水垢取りなど、他の場所でも使うことができます。

よくある質問

Q1. ブルーレットを置くだけでカビ取り効果はありますか?
A1. 効果はあります。ただ、カビを100%防止できることは絶対にありません。

Q2. カビキラーは効果ありますか?
A2. カビキラーの主成分は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系洗剤)なので、効果はあります。ただし、トイレタンク内の素材にゴム製があるため、塩素系洗剤の仕様は慎重に進めた方が良いです。

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