カビが発生する湿度は?50%でも発生する?90%を超えると2日で繁殖?

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

「湿気が多いとカビが発生する」とはよく言われますが、具体的にどの湿度から危険なのでしょうか。実は、湿度50%でも条件次第でカビが生える可能性があり、90%を超えるとわずか48時間で繁殖してしまうことが文部科学省のデータで判明しています。

カビは見た目の問題だけでなく、カビアレルギーなどの健康被害や建物の劣化を引き起こす厄介な存在です。

本記事では、カビが発生する原因からカビ発生に大きく影響する湿度、家の中で湿度が高くなりカビが発生しやすい場所、最後にカビ取り専門業者がおすすめする湿度を下げる方法をご紹介していきます。

カビが発生する原因の中で湿度が最も重要

カビが発生する主な要因は「湿度・温度・汚れ」の3つで、簡単にいえば「高温多湿で汚れている環境」にカビは発生します。中でも湿度は、カビの発生に最も大きく影響を与えます。

カビは、菌糸と呼ばれる細胞構造を使って有機物を分解し栄養を吸収するため、水分が欠かせません。また、カビが繁殖するためには胞子を飛ばす必要がありますが、この胞子が発芽して菌糸を伸ばす際にも水分が必要です。湿度が低い環境では胞子が発芽できず、繁殖が抑えられます。一方で、湿度が高ければ発芽率が上がり、繁殖が活発化します。

さらに、乾燥した環境ではカビの活動が鈍くなります。湿度が低下すると、細胞内の水分が失われ代謝活動が停止しやすくなるためです。湿度管理がカビ対策の鍵となるのはこのためです。

カビを抑制するには湿度を50%に抑える

カビの繁殖を抑えるためには、湿度を50%以下に保つことが効果的です。湿度が50%を超えるとカビの活動が活発化し始め、70%を超えると繁殖が急速に進行します。そして湿度が90%を超える環境では、わずか48時間で目に見えるほどのカビが発生することが確認されています。

90%を超えると48時間で繁殖

湿度が90%を超える状態では、カビはわずか2日間で顕著に繁殖します。これは文部科学省のデータでも明らかになっており、高湿度環境がいかにカビの発生を促進するかを示しています。湿度が高い環境を放置せず、早めの対策を行うことが重要です。

家の中で湿度が高くなりやすい場所

カビは家の中でも特定の場所で発生しやすく、その多くが湿度の高い場所に集中しています。以下の場所には特に注意が必要です。

エアコン:内部はカビの温床

エアコンに除湿機能がありますが、これはエアコンが部屋の湿度を吸い取っているため、エアコン内部は多湿になります。湿度や汚れを定期的に排出しないと「高温多湿かつ埃まみれ」の状態になってしまい、カビの温床となってしまうリスクが非常に高いです。

除湿機能を使用した後は送風などを動作させてエアコン内部の湿度を抑えましょう。

お風呂:使用中は湿度90%超える

「湿度90%なんてありえないだろ!」と思われますが、実はお風呂場の使用中の湿度は90%を超えます。特にタイルや目地、排水溝付近は湿気がこもりやすく、定期的な掃除と換気が欠かせません。

キッチン・洗面台・トイレ:水回りは要注意

キッチンや洗面台、トイレといった水回りは、日常的に水を使うため湿気が発生しやすい場所です。水滴が残りやすいシンク周辺や配管部分は、カビが繁殖しやすいため、こまめな清掃と水気を拭き取る習慣が大切です。

湿度を抑える方法

湿度を抑える具体的な方法を5つご紹介します。

換気を徹底し、湿気を逃がす

空気の流れを確保することが湿度対策の第一歩です。窓を開けたり、換気扇を利用して湿気を外へ逃がしましょう。特に調理中や入浴後は、こまめな換気がカビの発生を抑える鍵となります。

除湿器やエアコンを活用する

現代の便利な家電製品を活用しましょう。除湿器やエアコンの除湿機能を使用することで、湿度を効率よく下げることができます。梅雨時期や夏場など湿度が上がりやすい季節には特に効果的です。

結露対策を行う

窓や壁に発生する結露は、カビの原因となる湿気を増加させます。断熱フィルムを窓に貼ったり、窓ガラスの結露を拭き取る習慣をつけましょう。また、冬場は暖房器具の使用による温度差にも注意が必要です。

湿気を吸収するアイテムを使う

クローゼットや押入れの中には、除湿剤を置くのがおすすめです。また、炭やシリカゲルなどの自然素材を使うのも効果的です。これらのアイテムを定期的に交換し、湿気を取り除きましょう。

家具やインテリアの配置を見直す

家具を壁にぴったりくっつけると通気性が悪くなり、湿気が溜まりやすくなります。壁から少し離して設置し、空気が流れるスペースを確保しましょう。また、観葉植物や水槽も湿度を上げる要因になるため、配置場所を見直すことが必要です。

湿度管理を習慣化することで、カビのリスクを大幅に減らし、快適で清潔な住環境を維持することができます。

カビの湿度についてよくある質問

Q1. カビが発生しやすい湿度の目安は?
カビは湿度が50%を超えると活動が活発化し始め、70%を超えると急速に繁殖します。特に湿度が90%以上になる環境では、わずか48時間で目に見えるほどカビが増殖することが確認されています。湿度を50%以下に保つことで、カビの発生を抑えることが可能です。

Q2. 湿度計はどこに設置すれば良いですか?
湿度計は、部屋の中央や空気の流れがある場所に置くと正確な数値を測ることができます。エアコンや除湿器の近くは正確な湿度が測れない場合があるため、なるべく影響を受けにくい場所を選びましょう。

Q3. 湿度が低すぎるとどんな問題がありますか?
湿度が30%以下になると、肌や喉が乾燥しやすくなるほか、静電気の発生が増加するなどの問題が生じます。理想的な湿度は40~60%と言われており、この範囲を保つことで快適さとカビ予防を両立できます。

Q4. 梅雨時期の湿度対策で最も効果的な方法は?
梅雨時期には、除湿器やエアコンを積極的に活用しましょう。また、部屋干しをする場合は、風通しの良い場所で行うか、除湿器を併用することで湿気の蓄積を防ぐことができます。さらに、こまめに換気を行うことも忘れないでください。
湿度に関する理解を深め、正しい対策を実施することで、カビの発生リスクを最小限に抑えることが可能です。疑問点があれば、その都度解消していきましょう。

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