珪藻土の塗り壁のカビ取り方法 | 発生原因・人体への影響・防カビ

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

この記事では

  • 珪藻土の壁にカビが生えた時の対処方法
  • 予算の1/3でカビを除去するためのポイント
  • カビの再発を防ぐためにできること

についてカビ取りの専門家が解説していきます。

珪藻土の塗り壁にカビが生える原因

珪藻土の塗り壁にカビが発生する原因は、珪藻土の調湿効果によって、珪藻土の壁自体が多湿な環境が整ってしまうためです。

珪藻土は調湿効果・消臭効果があり、湿気を吸い込む効果があります。
カビが発生する最も大きな要因は湿気のため、珪藻土の塗り壁は部屋全体に防カビ性能があるのは間違いありません。

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ただし、珪藻土が吸湿をしてくれるということは、珪藻土の塗り壁自体は湿度が高くなりやすく、湿気を放出しないとカビが発生してしまう可能性が高いのです。

漆喰を混ぜた珪藻土でもカビは生える

各メーカーは、カビが発生しづらい材料の漆喰を、珪藻土に加えることでカビ対策をしています。

漆喰は強アルカリ性で、殺菌作用を持つため、カビの発生を抑制する働きがあります。

ただし、漆喰を混ぜた珪藻土でも、カビ対策が完璧ではありません。カビが発生する可能性は十分あるので、注意が必要です。

珪藻土の壁に付着するカビの人体への影響

カビを放置すると、人体への健康被害に発展します。

カビの中には、マイコトキシンという有害物質を発生させ「マイコトキシン中毒」などの症状に発展させる危険なカビも存在します。

また、無害とされるカビ胞子も、吸い込み続けるとカビアレルギーに発展します。

軽度であれば、くしゃみや鼻水などの不快な症状で済みますが、慢性的になると日常生活に支障をきたすほど辛い症状となります。

カビは、一度発生したら増え続ける一方なので、見つけ次第除去することをおすすめします。

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珪藻土の壁にカビが生えた時の対策方法

珪藻土は湿気を吸収しやすいという特徴があるため、放置するとあっという間にカビが広がる恐れがあります。そのため、カビを発見したら早急に対処しなければなりません。
珪藻土のカビ対策方法は大きくわけて、以下の3つです。

  1. 軽度のカビであれば自宅で除去
  2. 既に広がっている場合であれば業者へ依頼
  3. さらにカビ被害が広がっている場合は塗装の塗り直し

このように、カビの酷さに応じて、対策方法を選択してください。

珪藻土の壁に広範囲のカビが生えている場合、専門業者へ依頼してカビ取り→内装業者へ依頼して再塗装 をするため、費用は膨れ上がります。

珪藻土のカビ取り予算を削減しながらキレイに除去する方法

珪藻土は、カビが生えてしまうとお手入れの難しい素材の1つです。そのため、カビを発見したら早急に対策をしなければなりません。

最も安く、カビ取りをする方法は、自宅でカビ取りをする方法です。表面に軽くカビが生えた程度のカビであれば、後述するカビ取り方法を試してみてください。

珪藻土の壁一面カビが発生している...という場合は、早めに業者へ相談することで、キレイにそしてなるべく費用を抑えながら除去することも可能です。

弊社が行った場合のカビ取り手順は以下の通りです。

①特殊浸透剤を噴霧してカビの根まで弱体させる

特許取得済の、浸透剤を使用することで従来のカビ取り液剤では難しかった、カビの根本除去をしていきます。

②40分ほど放置させる

時間をおくことで特殊液剤をしっかり浸透させていきます。

③カビ分解剤を使用してカビの根まで除去する

※カビが酷い場合には、1~3までの工程を数回繰り返します

④仕上げに防カビ剤を噴霧しコーティングする

これらの液剤を使用することで、根本からカビを除去していきます。

早い段階で、きちんとカビの根まで除去することができると、除カビ作業でキレイな状態になるため、珪藻土を塗りなおす作業がなくなり、コストカットが可能になります。
今回のお客様も、塗装する必要がなくなったため、想定の1/3まで予算をカットすることができました。

おうちでのカビ取り方法

カビが軽度の場合には、消毒用アルコールを使って除菌します。

準備するものは、消毒用アルコール、布巾やスポンジ、ゴム手袋、マスク

①消毒

布巾に消毒用アルコールを湿らすか、直接消毒用アルコールを噴霧します。

②時間を置く

30分ほど時間をおいて、液剤を浸透させます。

③乾燥

水分が残っていたらふき取り、乾燥させます。

この手順で除カビしていきます。

この方法でカビが除去できない場合や再発してしまう場合には、業者へ相談しましょう。

注意点

珪藻土の壁にカビが生えた際に、カビの根まで殺菌せずに、上から塗装をしてしまうと、塗装の内側からカビが再発する恐れがあります。
新しく塗りなおす場合にも、先にカビを殺菌することがポイントです。

珪藻土のカビ再発を防ぐには

珪藻土は、水分を吸収しやすい性質のため、日当たりや風通しの悪い場所では、カビが再発しやすくなるため、日ごろから換気や除湿をこまめに行いましょう。

換気をする

窓をこまめに開けて換気を行います。動画にあった階段下のように湿気の溜まりやすい場所では、サーキュレーターを置くなどして通気性を良くしましょう。

除湿をする

結露はこまめにふき取り、除湿機などを用いて湿気をこまめに取りましょう

水分の多いものに注意

植木鉢や雨傘など、湿気の多いものを珪藻土の近くに置かないようにしましょう

掃除をする

モノが置いてあると自ずと通気性が悪化します。掃除をしてホコリを除去し、整理整頓をしましょう。

まとめ

  • 珪藻土は吸湿性があるため湿気を吸収するとカビやすい
  • 珪藻土にカビが生えた場合、カビの進行度合いに応じて①おうちで除カビする②カビ取り業者へ依頼する③除カビ後に再塗装するなど3つの手順で対策を取る
  • 早めにカビ取り業者へ相談することで、キレイに除去でき塗装費用がカットできる場合も

珪藻土のカビにお困りの方へ

珪藻土は、カビが生えてしまうと除去が難しい材質の1つです。カビが部屋中に広がり、健康被害など影響が出る前に、早めにご相談ください。

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