エアコンのカビ対策完全ガイド|健康リスク・自分でできる掃除・防止方法まで解説

エアコンのカビ対策完全ガイド|健康リスク・自分でできる掃除・防止方法まで解説

エアコン内部は家庭内でもカビが発生・繁殖しやすい場所のひとつです。冷房や除湿で内部に湿気が残りやすく、条件が揃うとカビが増えやすくなります。

実際に検索数を見ても、「お風呂 カビ」より「エアコン カビ」のほうが多く、エアコンのカビに悩む方が多いことがうかがえます。

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出典元:Google Keyword Planner

エアコン内部はカビが繁殖しやすい環境ができやすく、送風や内部クリーンを使っていても、汚れや湿気が残るとカビが発生することがあります。

本記事では、エアコンのカビが起こりやすい理由やリスク、家庭でできる対策、予防のポイントをまとめて解説します。正しい知識をもとに、無理のない範囲でカビ対策を進めましょう。

カビ取り
牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

代表のカビ取りへの想い

家のエアコンにカビが発生しているかチェックする3つのポイント

エアコン内部は、カビが発生する原因である「湿度・温度・汚れ」の3つの条件を満たしやすく、非常にカビが繁殖しやすい環境です。

ここでは、エアコン内部にカビ発生しているか確認するためのチェックポイントを3つ紹介します。

  1. 吹き出し口・ルーバーに黒い点や汚れがある
  2. フィルターが汚れている・奥が見えない
  3. エアコン運転時に異臭がする

カビは目に見えないレベルで増えることも多く、黒い斑点として見えている場合は、内部にもカビが広がっている可能性があります。

吹き出し口・ルーバーに黒い点や汚れがある

最も手軽な確認方法が、エアコンを近くで見たときに吹き出し口やルーバーに黒い点や汚れがないかをチェックすることです。

黒い点状の汚れが見える場合は、吹き出し口まわりにカビが付着しているサインの可能性があります。

フィルターが汚れている・奥が見えない

フィルターが汚れていたり、目詰まりして奥が見えない状態が続く場合は要注意です。

特に黒い斑点が広がっている場合は、単なるホコリではなくカビが付着している可能性があります。

単なるホコリ汚れは灰色や茶色になりやすいのに対し、黒い斑点状に広がっている場合はカビである可能性が高いのが特徴です。

エアコン運転時に異臭・酸っぱい臭いがする

エアコンを運転した際に、カビ臭・酸っぱい臭い・湿ったような嫌な臭いがする場合は、エアコン内部でカビが繁殖している可能性が高い状態です。

特に、冷房や除湿をつけた直後に臭いを強く感じる場合は、内部に結露が発生し、その水分をエサにカビが増殖しているケースが多く見られます。

一時的な臭いではなく、運転するたびに同じ臭いが続く場合は、フィルターだけでなく熱交換器や送風ファン(シロッコファン)までカビが広がっている可能性も否定できません。

こうした臭いは、カビ胞子やカビ由来の成分が空気中に放出されているサインでもあります。

エアコン内のカビ放置は健康リスクに繋がる

エアコン内のカビを放置し、カビを含んだ空気を吸い込み続けることで、健康被害につながる恐れがあります。

エアコンのカビで問題になりやすいのは、カビ毒よりも、カビ胞子やカビ由来成分を吸い込むことによるアレルギーや刺激です。ここでは「カビ毒」と「カビアレルギー」の違いを整理します。

エアコンのカビによる「カビ毒(マイコトキシン)」の心配は少ない

一般家庭のエアコンに発生するカビについては、カビ毒(マイコトキシン)を過度に心配しすぎる必要はないケースが多いです。

カビ毒(マイコトキシン)は発がん性や臓器障害などを引き起こす可能性がある毒性物質として知られています。WHO(世界保健機関)ではアフラトキシンなどの一部のマイコトキシンはDNAを損傷し発がん性があることが示されていると明記され、IARC(国際がん研究機関)ではアフラトキシンはヒトに対して発がん性があると評価されています。

カビ毒は主に食品に発生したカビを経口摂取することで問題となるため、エアコン内部のカビが原因となるケースは現実的にはほとんどありません。

一方で、カビ毒を産生しないカビであっても、吸入を通じて健康に影響を及ぼす場合があり、これが「カビアレルギー」です。

エアコンのカビは「カビアレルギー」の危険性が高い

カビ毒を発生させないカビでも、吸い込み続けることで、カビアレルギーと呼ばれるアレルギー疾患に関与することがあります。特に注意が必要なのが「アスペルギルス属」と呼ばれるカビの種類です。

アスペルギルス属は身の回りに広く存在する一般的なカビで、エアコン内部から検出されることが独立行政法人の資料で確認されています。

アスペルギルス属のカビは、吸い込むことですぐに病気を発症するわけではありませんが、体質や環境条件によっては長期間の吸入が「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)」と呼ばれる疾患に関与する可能性があります。

体質によっては、カビの吸入が喘息に似た症状の悪化に関与することがあります。気になる症状が続く場合は、医療機関へ相談し、詳細はリンク先も参考にしてください。

カビやホコリは光熱費の高騰にも繋がる

カビやホコリで汚れたエアコンは、風量や熱交換の効率が落ちやすくなります。すると部屋が設定温度に達しにくくなり、運転時間が長くなって電気代が増える要因になります。

実際に、経済産業省の資源エネルギー庁の資料では、フィルターが目詰まりしたエアコンと、月1〜2回フィルター清掃を行った場合を比較すると、年間で約31.95kWhの電力削減(約990円相当)の省エネ効果があると示されています。

この数値はエアコン1台あたりの目安ですが、複数台を使用している家庭では、積み重なることで光熱費への影響も無視できません。

エアコン内部の汚れは健康面だけでなく、光熱費の増加やエネルギーの無駄にも直結するといえます。快適性と省エネの両面から見ても、エアコン内部を清潔に保つことは重要です。

自分でできるエアコンのカビ取り方法

ここでは、家庭で対応できる「エアコン本体の表面」と「エアコンのフィルター」の掃除方法を紹介します。

エアコン内部に目に見える黒カビが発生している場合は、無理に自分で対処せず、エアコン対応のカビ取り専門業者への依頼をおすすめします。

理由は、エアコン内部には精密部品や電装部があり、薬剤の付着や誤った分解・洗浄によって故障や水漏れにつながるリスクが高いためです。さらに、表面だけを拭いてもカビが残りやすく、再発するケースも少なくありません。

エアコン内部は、主に以下のパーツで構成されています。

  • エアコン本体(外側/内側)
  • フィルター
  • 熱交換器(アルミフィン/エバポレーター)
  • シロッコファン(送風ファン)
  • ドレンパン
  • ドレンホース
  • 電装部・モーター

このうち家庭で安全に掃除できるのは、本体の手が届く範囲フィルターが中心です。熱交換器やシロッコファン、ドレンパンなどは分解が必要になることが多く、洗浄方法を誤ると故障リスクが高いため、自己対応は現実的ではありません。

目に見えるカビや臭いが続く場合は、内部まで適切に洗浄できる専門業者に相談し、再発リスクを抑えた対策につなげましょう。

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月2回のフィルター掃除

まず最もホコリが溜まりやすいフィルターの掃除です。フィルターの掃除方法は下記の通りです。なお、フィルター掃除の最後の工程で天日干しをする工程があるので、晴れた日にエアコンのフィルター掃除は行いましょう。

外でホコリを払う

まずはフィルターのホコリを払います。ホコリを払う際、必ず外で行いましょう。カビがすでに発生している場合、家の中でホコリを払うと、部屋中にカビを撒き散らすことになってしまうためです。

中性洗剤で水洗いする(必要に応じて取扱説明書を確認)

フィルターにカビが見られる場合でも、基本的には中性洗剤を使用した洗浄をおすすめします。塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)洗剤は素材の劣化や変形を招く恐れがあるため、使用する場合はメーカーの取扱説明書を必ず確認し、対応可とされている場合に限り、自己責任で短時間使用してください。

天日干しで十分に乾燥させる

最後に天日干しをして、フィルターを十分に乾燥させましょう。乾燥させずに湿っている状態でエアコンに戻すと、フィルターの湿気がカビを繁殖させてしまう恐れがあるためです。

牧平 幸

カビ取り専門家

牧平 幸

掃除機でのフィルター掃除を推奨される方がいますが、基本的にはおすすめしません。フィルター掃除でカビを撒き散らす恐れがあること、またカビを吸い取った掃除機にカビが繁殖してしまう恐れがあるためです。

エアコン本体・ルーバーの掃除

続いてはエアコン本体(外側)とルーバーまわりの掃除です。基本は中性洗剤で拭き取り、薬剤は吹き出し口の手が届く範囲にとどめましょう。次亜塩素酸ナトリウム系の薬剤は金属腐食などのリスクがあるため、内部(熱交換器・ファンなど)への噴霧は避けてください。

なお、ハンディモップなどでエアコン内部の汚れをとっている方がいますが、あくまで汚れが取れているだけで、カビが取れているわけではありません。

家庭でできるエアコンのカビ防止方法

エアコンのカビ防止は「汚れをとること」と「乾燥させること」が重要です。手軽に取り組める方法を3つご紹介します。

送風運転・内部クリーン機能を使用する

エアコンのカビ防止として最も効果的かつ簡単な方法が、送風運転や内部クリーン機能の使用です。冷房や除湿運転後に内部を乾燥させることで、カビが繁殖しにくい状態を保つことができます。

特に冷房・除湿運転後はエアコン内部に結露が発生しやすく、そのまま停止すると湿気が残りカビの原因となります。使用後に30分〜1時間程度、送風運転や内部クリーン機能を行うことが効果的です。

こうした使い方は、経済産業省 資源エネルギー庁でも推奨されており、消費電力が少なく電気代の負担もほとんどありません。

フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターはホコリが溜まりやすく、放置すると風量や冷暖房効率が低下し、カビが発生しやすくなります。フィルター掃除は、カビ防止の基本となる重要な対策です。

掃除の目安は月に1〜2回程度で、ホコリを落とした後に水洗いを行い、十分に乾燥させてから取り付けましょう。湿った状態で戻すと、かえってカビの原因になります。

フィルター清掃による省エネ効果についても、資源エネルギー庁の資料で示されており、光熱費対策としても有効です。

冷房・除湿の後は送風で乾燥させる

冷房や除湿を使用した後に、そのまま電源を切ってしまうと、エアコン内部に湿気が残りやすくなります。この状態が続くと、カビが発生しやすい環境になります。

就寝時や外出時なども、冷房・除湿運転の後は送風運転や内部クリーン機能を挟むことを意識しましょう。日々の使い方を少し工夫するだけでも、カビの発生リスクを大きく下げることができます。

ただし、すでにエアコン内部で目に見えるほどカビが発生している場合は、家庭での対策だけでは不十分なことも多く、専門業者による対応が必要になります。

エアコンのカビ対策のよくある質問

エアコン内に発生する黒い部分を綺麗にしたらカビは取れますか?
基本的にはエアコンの場合は、表面のカビを落としても、カビは再発してしまいます。エアコン内部で最もカビが発生する場所は「熱交換器」や「シロッコファン(送風ファン)」などです。そのため、エアコン内部にカビが発生していたら、カビ取り専門業者に依頼することをおすすめします。
エアコンにアルカリ電解水を吹きかけるとカビが取れると聞きましたが、本当ですか?
おすすめできません。そもそもアルカリ電解水は油脂・皮脂・汚れの分解に効果があるが、カビ(菌糸)を死滅する成分は含まれておりません。また、アルカリ電解水を付着させて放置することで、エアコン内部の湿気を増やし、カビを増殖させてしまう恐れもあります。
アルカリ電解水でエアコン内部の金属を腐食させずに汚れを落とすことはできますが、カビ取り効果は期待できないということを覚えておきましょう。
エアコンのカビ取り洗浄スプレーや市販のカビ取り液剤をエアコン内部に吹きかけることは効果はありますか?
おすすめできません。エアコン内部の金属を腐食させてしまう恐れがあり、かつ吹きかけても届かない箇所が多く、また、吹きかけるだけで内部のカビを十分に除去・抑制することは難しいです。エアコン内部の湿気を増やしてカビを増殖させてしまうだけなので、エアコン内部にカビ取り液剤を吹きかけることはやめましょう。

エアコン内部のカビ取りは自力では困難!カビ取り業者の選び方

エアコン内部にカビが発生している場合、基本的にはエアコン対応が可能なカビ取り専門業者へ依頼することをおすすめします。

その理由は、エアコン内部のカビは表面だけでなく素材の奥まで浸透しているケースが多く、十分な知識・技術・適切な液剤がなければ、カビが再発してしまうリスクが高いためです。

ここでは、エアコンのカビ取り業者を選ぶ際に確認したい3つの重要なポイントをご紹介します。

  1. 担当者のエアコンカビ取り実績
  2. 使用するカビ取り・防カビ液剤
  3. カビ取り工程の内容

担当者のエアコンカビ取り実績

業者選びでは、会社全体の実績だけでなく、実際に作業を行う担当者のエアコンカビ取り実績を確認することが重要です。

カビ取り業界は作業環境が厳しく、人の入れ替わりが激しい業界でもあります。そのため、経験の浅いスタッフや、下請けの清掃業者が対応するケースも少なくありません。

エアコンの構造やカビの特性を理解していない担当者が作業を行うと、液剤の使い方を誤り、エアコン本体を傷めてしまうリスクもあります。

どれほど実績のある会社であっても、担当者の現場経験が不足していれば、カビの除去不足や再発につながる可能性があります。電話相談や現地調査の際に、担当者のエアコンカビ取り実績を必ず確認しましょう。

カビ取り液剤・防カビ液剤

使用するカビ取り液剤や防カビ液剤についても、事前に確認しておきたいポイントです。

カビ取り専門業者が使用する塩素系洗剤は、市販品と比べて数倍以上の濃度であることが多く、非常に高い洗浄力を持っています。

一方で、液剤の特性を理解せずに使用すると、エアコン内部の金属部品や樹脂部品を劣化させてしまう可能性もあります。液剤の選定と扱いに十分な知識があるかは、業者選びの重要な判断材料となります。

カビ取り工程

意外と見落とされがちなのが、カビ取り工程そのものの内容です。

カビに高い効果を持つ次亜塩素酸ナトリウムは、カビに触れた瞬間に酸化反応を起こし、十分に浸透する前に効果が弱まってしまうという特性があります。

この問題を解決するために重要なのが、特殊浸透剤などを用いて酸化反応を抑制し、カビ取り液剤の効果を最大限に引き出す工程です。

単に薬剤を噴霧するだけでなく、どのような手順でカビを除去するのかまで説明できる業者を選ぶことが、再発防止につながります。

カビ取り業者の選び方について、さらに詳しく知りたい方はカビ取り業者の選び方で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

エアコン内部は「湿度・温度・汚れ」が揃いやすく、家庭内でも特にカビが発生しやすい場所です。吹き出し口の黒い点、フィルターの汚れ、運転時のカビ臭・酸っぱい臭いがある場合は、内部でカビが繁殖している可能性が高いと考えられます。

また、エアコンのカビはカビ毒(マイコトキシン)よりも、カビ胞子の吸入によるカビアレルギーのリスクが問題になりやすく、体質や環境によっては呼吸器症状につながる恐れもあります。さらに、フィルター詰まりや内部汚れは冷暖房効率を下げ、光熱費の上昇にも直結します。

自分でできる対策としては、フィルターの定期清掃や本体・ルーバーの拭き取り、冷房・除湿後の送風運転(内部クリーン)など、「汚れを減らす」「内部を乾燥させる」ことが基本です。ただし、熱交換器やシロッコファンなど内部の主要部位は分解が必要で、無理に洗浄スプレーや薬剤を使うと故障や再発を招く可能性があります。

目に見える黒カビが出ている、臭いが続くなど症状が強い場合は、無理に自己対応せず、エアコン対応可能なカビ取り専門業者へ相談するのが確実です。業者を選ぶ際は、担当者の実績使用する液剤工程の説明が明確かの3点を確認し、再発リスクを抑えた適切な対策につなげましょう。