カビの原因 | 発生条件・対策方法・場所別カビ取りまとめ
最終更新日:2024年09月20日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
「結局、カビの原因って何?なんで発生するの?」という素朴な疑問を大阪・京都のカビ取り専門業者のカビドクターズが徹底解説していきます。
カビの原因
カビの原因は、「湿度・温度・栄養(汚れ)・酸素」の4つです。
特に重要な要素が「湿度」で、文部科学省のデータによると、湿度が70%で数ヶ月で繁殖、75%を超えると数週間で繁殖、そして90%ではたった2日で目にみえる程のカビが繁殖してしまいます。
さらに酸素を除いた3つの原因別に発生条件を見ていきます。
カビの発生条件
発生条件①湿度は70%以上が要注意
カビは湿気を好みます。特に湿度が70%を超えるとカビの繁殖率が急激に高まります。
ただし、青カビ、白カビに関しては60%以上でもカビの繁殖率が高まるため注意が必要です。
危険湿度 | 理想の湿度 | |
---|---|---|
黒カビ / 黄カビ / 赤カビ | 70%超え | 60%以下 |
青カビ / 白カビ | 60%超え | 60%以下 |
理想は60%未満に抑えることをおすすめします。
発生条件②温度は25℃〜30℃が要注意
カビが最も好む温度は「25℃〜30℃」で、生息温度は「0℃〜40℃」です。
人の適温と非常に近いため対策が難しいですが、「15℃〜25℃」程度に抑えることをおすすめします。
発生条件③汚れ
カビはホコリや食べ物のカス、汗や皮脂などの汚れを栄養として繁殖します。ペットを飼っている家は、ペットの毛などにより汚れが多い傾向にあるため注意が必要です。
また、水回りやキッチンなど、汚れが溜まりやすい場所はカビの温床になりやすいため注意しましょう。
カビが発生しやすい場所
カビが発生しやすい場所は「高温多湿・風通しが悪い・汚れている」の3つです。具体的にはバスルーム、寝室、キッチンなどが該当します。
寝室は、睡眠時の発汗と屋内外の温度差により発生する結露から、湿度がとても高くなりやすい場所です。
また、エアコン内部も注意が必要です。ホコリが溜まりやすいことはもちろんのこと、除湿機能を使用するとエアコン内部に湿度を吸収するため、多湿になりやすいです。
もし、エアコンをつけて咳が止まらない、あるいは息苦しいなどの症状が発生する場合は「過敏性肺炎」などの症状の可能性があるため、気になるようでしたら呼吸器内科に行って診断してもらいましょう。
カビが発生する意外な場所
上記は一般的によく言われるカビが発生する場所ですが、専門家だからわかる、実はカビが発生しやすい意外な場所を3選をご紹介します。
意外なカビ発生場所①水道の蛇口の裏
シャワータイプの蛇口の裏は、食器を洗う際の汚れが跳ね返りやすく、拭き忘れによりカビが発生しやすい状態になりやすいです。
対策としては、使用後にスポンジなどで汚れを拭き取り清潔な状態を保つよう心掛けましょう。
意外なカビ発生場所②冷蔵庫の中
パッキンや自動製氷機の給水タンクのすみなどに発生することがあります。
特に野菜室は注意が必要で、野菜クズや土などが栄養となりカビを発生させる原因になりやすいです。
意外なカビ発生場所③エコバック
野菜を直接入れた際に、野菜クズや土などの汚れがそのまま残りカビの栄養となってカビを発生させる原因となります。
エコバック内の汚れはこまめにとり、定期的に洗って天日干しするよう心掛けましょう。
【場所別】カビ除去方法
カビ除去の一般的な方法は「次亜塩素酸ナトリウム」を使用して取り除く方法です。
「次亜塩素酸ナトリウム」は成分の名称で、有名な商品は「カビキラー」が挙げられます。
特徴としては、強力な洗浄効果があるため、表面に付着するカビであればほとんど取り除くことが可能です。
ただし注意点としては、成分が非常に強力なため、臭いがきつく、また塗布する素材によっては色褪せや剥げ落ちたりする可能性があります。
そのため、カビ取りする場所によって洗剤を変える必要があり、アルカリ性洗剤や酸素系洗剤を使用することをおすすめします。
場所別のカビ取り方法については「場所別カビ取り方法」からご確認ください。
カビが発生しないための対策方法
基本的なカビ対策は、カビの3大原因である「湿度・温度・汚れ」をそれぞれ適切に対処する方法です。
3つの原因を以下の基準に沿って対策しましょう。
カビの3大原因 | 目標値 |
---|---|
湿度 | 60%未満 |
温度 | 15〜25℃ |
汚れ | 3日に1回掃除 |
湿度については、欲を言えば50%以下に保ちましょう。
汚れは自然発生しますし、一般的な住宅の平均温度は27℃なので、最もコントロールしやすいカビの原因が湿度です。
特に水まわりや浴室などは水滴が残っていると多湿になりやすいので拭き取り忘れがないよう注意しましょう。
カビ発生応用編
基本的なことを抑えつつ、さらにカビ対策で重要な要素が「空気の流れを作ること」です。
湿気・温度・汚れ全てに対して効果的で、窓を開けて風通しをよくし、八の字サーキュレーターで部屋の空気をさらに循環させれば、カビ対策に抜群の効果を発揮します。
まとめ
カビの発生原因は「湿度・温度・汚れ・酸素」の4つであり、特に湿度が70%以上、温度が20~30度の環境はカビが繁殖しやすくなります。
家の中でカビが発生しやすい場所は、「高温多湿・風通しが悪い・汚れている」の3つであり、具体的にはキッチン、バスルーム、寝室などが該当します。
対策の基本はカビの原因を以下の基準で適切に管理してください。
カビの3大原因 | 目標値 |
---|---|
湿度 | 60%未満 |
温度 | 15〜25℃ |
汚れ | 3日に1回掃除 |