寝室の天井のカビ取り方法・液剤の選び方・業者の選び方まとめ
最終更新日:2024年10月23日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
寝室はカビが発生しやすい場所
カビが発生する原因は「湿度・温度・汚れ・酸素」なのですが、寝室はカビが発生する条件が最も揃いやすい場所の1つなのです。
特にカビの発生に大きく影響する「湿度・温度」がカビにとって最適な環境なのです。
湿度:「汗」と「呼吸」により70%を超える
カビは、湿度が60%を超えると活動が盛んになり、70%を超えると急増します。通常、部屋の湿度は55〜60%前後が多いのですが、寝室は睡眠時に自然放出される「汗」と「呼吸」によって70%となることが多いです。
人は一晩で200ml〜500mlの水分を呼吸から放出し、また体温調整のための発汗によって200ml程度の水分を皮膚から放出します。
合計すると400〜700mlであり、仮に8畳ほどの寝室だと約10%程の湿度が上昇します。その結果、カビが最も活発になる湿度70%の条件を満たしてしまうのです。
また、冬場になると窓際に結露も発生するため、余計湿度が高くなる傾向があります。
温度:人間の適温がカビにも適温
カビが最も好む温度は「25℃〜30℃」で、生息温度は「0℃〜40℃」なのです。つまり、人間が快適に生活する温度と、カビが活発になる温度が近いということです。
無意識にエアコンを適温に設定してしまうと、カビにとっても好都合の温度になってしまうのです。
以上から、湿度・温度ともに寝室はカビが生えやすい条件が揃いやすいため、天井などにもカビが発生しやすいのです。
カビは吸い込み続けると健康被害を及ぼす
そして、カビは見た目が悪いだけでなく、有害な毒性物質を生成し、最悪の場合は重大な健康被害に発展することもあります。
有毒なカビの症状としては、「マイコトキシン中毒」や「過敏性肺炎」などが挙げられます。
また、カビになる前の状態を「カビ胞子」といい、毒性はないのですが、吸い込み続けると「カビアレルギー」という症状を発症します。
軽度のカビアレルギーは風邪と似た症状ですが、自然治癒する可能性は限りなく低く、慢性化すると日常生活にも支障をきたすほど悪化します。
いずれにしても、カビ胞子またはカビが寝室の天井に発生し、放置するのは非常に危険だということです。
そこで、寝室の天井のカビ取り方法をお伝えしていきますが、その前に寝室に最適なカビ液剤の選び方を解説します。
寝室なので、身体への影響を十分に考慮してカビ液剤を選びましょう。
寝室天井におすすめな液剤
まず、カビ液剤は大きく5種類にわけられます。
その中でも、寝室なので十分に洗浄力があり、かつ身体への影響が心配されないカビ液剤を選ぶ必要があります。
それが「アルカリ性洗剤(酸素系洗剤)」です。
洗浄力 | 身体 への影響 |
素材 への影響 |
|
---|---|---|---|
重曹・クエン酸 | 弱い | 安全 | 安全 |
中性洗剤 | 普通 | 問題なし | 問題なし |
アルカリ性洗剤 (酸素系洗剤) |
少し強い | 基本的に 問題なし |
基本的に 問題なし |
塩素系洗剤 | 強い | 注意 | 注意 |
【業者用】 高濃度洗剤 |
超強い | 要注意 | 要注意 |
「アルカリ性洗剤」は洗浄力があり、かつ身体・素材への影響も基本的には問題ないため、場所を選ばずに使えるのが特徴です。
寝室天井のカビ取り方法
それでは寝室天井のカビ取り方法の手順を解説します。
準備するものはこちらです。
準備するもの | 詳細 |
---|---|
手袋 | カビ取り作業で肌を保護するために必須です。 |
ゴーグル | 目への刺激や飛散したカビ胞子から目を守るために着用しましょう。 |
腕カバー | 腕にカビがつかないように保護します。長袖でも代用可能です。 |
雑巾 | カビ取り液剤を含ませて拭き取り作業に使用します。 |
天井清掃専用のワイパー | 手が届きにくい天井のカビを拭き取るためのワイパーを準備しましょう。 |
カビ取り液剤 | カビ取り液剤の種類は、身体への影響も考慮して「アルカリ性洗剤(酸素系洗剤)」がおすすめです。 |
バケツ | 液剤の希釈や雑巾のすすぎに使用します。 |
カビ取り手順①カビを拭き取る(15分)
まずは、雑巾にカビ取り液剤を軽く染み込ませ、ワイパーに雑巾を取り付けて発生しているカビを拭き取りましょう。払うように雑巾掛けするとカビが散布してしまうため、拭き取るように動かします。
表面のカビを落としてから塗布しないと、十分にカビ取り液剤が染み込まない可能性があるため、拭き取る作業は重要です。
どんなに丁寧に拭き取ってもカビは散布する可能性があるため、部屋から物を移動させて行いましょう。
ベットにはシートなどを被せて散布対策することをおすすめします。
カビ取り手順②カビ取り液剤を塗布(30分)
雑巾で表面のこびりついたカビを落とした後は、カビ取り液剤を塗ったワイパーでカビ発生場所に塗布します。
手順①では表面のカビを拭き取りましたが、手順②では液剤を天井の素材に染み込ませて根本のカビを除去します。
また、ワイパーに液剤をつけすぎて、床に垂れないよう注意してください。
カビ取り手順③1時間乾燥
液剤を染み込ませた後は乾燥させましょう。特別にすることはありません。
アルカリ性洗剤でカビが落ちない場合
アルカリ性洗剤は、素材や身体への影響がほとんどないため安心して使用できる反面、洗浄力では塩素系洗剤に劣ります。
一方、塩素系洗剤は、カビに効果が高いといわれる「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分であり、市販で購入できるカビ取り液剤の中で最も洗浄力が強いのですが、身体への影響や素材が傷んでしまうなどのリスクがあります。
カビ取り専門業者に依頼せずに自分でカビ取りをしたいという方は、塩素系洗剤の中でも色が透明に近い「キッチンブリーチ」などの次亜塩素酸ナトリウム濃度が低い塩素系洗剤を使用することをおすすめします。
ただ、濃度が低い塩素系洗剤でも、まずは狭い範囲で素材への影響がないか、あるいは身体への影響がないかを、十分に確認してから使用しましょう。
和室天井のカビ取り方法
和室は畳や壁などの素材が湿気を吸収しやすいことから、カビが最も生えやすい場所の1つにあげられます。
そして、和室の天井にカビが生えた場合も、寝室の天井のカビ取りと手順は同じですが、和室の場合は素材への配慮が必要です。
詳細は「和室に発生したカビを簡単に除去する方法を専門家が解説」をご確認ください。
ちなみに、白カビであれば自力でなんとかできますが、和室の砂壁や木に生えてしまった黒カビは、素材の影響も考慮すると、自力でカビ除去を行うのは困難です。専門業者を活用しましょう。
寝室天井のカビ取りに対応できる業者
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