【専門家解説】ベランダカビ取り | おすすめ液剤選定から床・壁のカビ取り方法

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

【液剤基礎知識】ベランダのおすすめカビ取り液剤について

洗浄力 身体
への影響
素材
への影響
重曹・クエン酸 弱い 安全 安全
中性洗剤 普通 問題なし 問題なし
アルカリ性洗剤
(酸素系洗剤)
少し強い 基本的に
問題なし
基本的に
問題なし
塩素系洗剤 強い 注意 注意
【業者用】
高濃度洗剤
超強い 要注意 要注意

基本的には「中性洗剤」あるいは「アルカリ性洗剤」

ベランダのカビ取りは「中性洗剤」あるいは「アルカリ性洗剤」をおすすめします。

カビキラーなどの塩素系洗剤(次亜塩素系洗剤は)は洗浄力が強力な分、色褪せたり剥げ落ちたりしてしまう可能性があります。

塩素系洗剤が一概に悪いというわけではなく、使い方に気をつける必要があり、液剤や素材に対して知識がない方が使用すると悪化させてしまう恐れがあります。

そのため比較的どの素材でも安心して使用できる「中性洗剤」あるいは「アルカリ性洗剤」をおすすめしております。

強固なカビには「塩素系洗剤」

中性洗剤あるいはアルカリ性洗剤で落ちない場合は塩素系洗剤を検討してください。

ただし、注意点などはよく確認することをおすすめします。

【事前準備】ベランダのカビ取り時に必要なアイテム

項目 詳細 参考アイテム
洗剤 中性洗剤
強力な塩素系洗剤と異なり色褪せや身体への影響はほとんどありません。
ウタマロクリーナー
(税込 421円)
アルカリ性洗剤(酸素系洗剤) オキシクリーン
(税込 633円)
ブラシ ゴムポンバスブラシ
毛先がゴムの粒子でできているため、壁や床を痛めずにカビ取りが可能。
ゴムポン バスブラシ(ハンドタイプ)
(税込 1,650円)
毛足の長いサッシブラシ
ベランダの格子の隙間などにおすすめです。
サッシブラシ
(税込 277円)

ベランダのカビ取りで特に重要な点がブラシ選定であり、私たちが推奨するブラシは「ゴムポンバスブラシ」です。

全体的に使用するブラシは「ゴムポンバスブラシ」

参照:ゴムポン バスブラシ(ハンドタイプ) | 株式会社コパ・コーポレーション

ゴムポンバスブラシはブラシの毛に特殊なゴムの微粒子を付着させることで、ゴムの摩擦力と吸着力を用いて軽い力で汚れを落とすことができます。浴槽やお風呂の床面に使用されることが多いです。

溝に入った汚れも簡単に根こそぎ落としてくれるので、範囲の広いベランダのカビ取りにはおすすめのブラシです。

細かいところに使用する「毛足の長いサッシブラシ」

参照:サッシブラシ

ゴムポンバスブラシではサイズ的に難しい、ベランダの格子などの細かい隙間のカビ取りはサッシブラシを使用しましょう。小さめのもので細かい箇所に役立ちます。

【カビ種類別】頑固なベランダのカビ取り方法

それではベランダのカビ取り方法をカビの種類別に解説します。

緑カビ・薄い黒カビには「中性洗剤」または「アルカリ性洗剤」

基本的なベランダに発生する緑カビ・薄い黒カビであれば中性洗剤を塗りブラシで擦るだけで落とすことができます。

カビ取り剤としてお馴染みの塩素系(次亜塩素系洗剤)の液剤は、色褪せや劣化の原因になってしまうこともあるため、まずは中性洗剤を用いてカビ取りすることをおすすめします。

具体的な手順は以下の通りです。

  • 洗濯物を取り込む

    水洗いをするため、洗濯物が汚れてしまう恐れがあります。まずは外に干してある洗濯物を取り込みましょう。

  • ゴミを捨てる

    水で洗い流す際に泥だらけになってしまうので、葉っぱや大きなゴミはデッキブラシで集めて捨てましょう。

  • 表面的なカビ:水+ゴムブラシ

    表面的なカビは水で洗いゴムブラシで擦るだけで十分落ちます。ただし強く擦りすぎると床や壁が剥げてしまう可能性があるため、力を入れすぎないよう注意しましょう。

  • 少し根深いカビ:中性洗剤+ゴムブラシ

    ゴムブラシで擦るだけで落ちなかったカビに対して、中性洗剤を使用します。中性洗剤を全体的に該当箇所にかけゴムブラシで擦りましょう。最後に洗い流して終了です。

黒カビ・赤カビには「塩素系洗剤」

頑固な黒カビや赤カビ(正確にはロドトルラという酵母菌の一種)には塩素系洗剤を使用します。

ただし塩素系洗剤は素材への影響や匂いが強烈なこともあるため、小さな部位で問題ないか確かめると同時に、隣人へ声かけはした方が良いです。

具体的な手順は以下の通りです。

  • 洗濯物を取り込む

  • ゴミを捨てる

  • 表面的なカビ

  • 少し根深いカビ

カビ以外のベランダの汚れの落とし方

カビ取りをおこなう際に、せっかくなのでベランダの全ての汚れも合わせて落としましょう。

雨だれシミの落とし方

雨だれによって発生するシミは、通常の汚れを落とす目的の洗剤などでは落ちません。

染みついた色を脱色する必要があり、使用するのは漂白剤の機能も持ち合わせている塩素系漂白剤のカビキラーです。

  • 中性洗剤で表面上の汚れを落とす

  • 塩素系漂白剤を散布しながらブラシで優しく

  • 15分放置する

  • 洗い流す

藻・苔の落とし方

時間が経過した藻や苔はブラシだけで落とすことが難しいため、中性洗剤を使用しましょう。カビ取りにも使用した「ウタマロクリーナー」で綺麗にすることができます。

鳥のフンなどの小さな汚れの落とし方

基本的には水とゴムポンバスブラシで落とせます。どうしても落ちない場合は重曹を使用しましょう。

ベランダカビ取り時の注意点

使用するものによってはベランダの壁や床の素材を痛めてしまい色褪せや剥げてしまう現状が発生します。具体的には以下の3点です。

注意点①ブラシの注意点

毛が硬いデッキブラシで強くこすりすぎると剥げてしまうリスクがあります。あくまでブラシは洗剤を浸透させる役割ということを覚えておきましょう。

注意点②液剤の注意点

塩素系洗剤は色褪せリスクがあります。特に漂白剤の効能が強い塩素系漂白剤液は小さな範囲で塗布して問題ないか確認しましょう。

注意点③高圧洗浄は剥げてしまうリスクあり

高圧洗浄は強力ゆえに劣化した床や壁が剥がれてしまうこともあります。

ベランダの防カビ対策はこまめな掃除

カビの発生原因は「汚れ・湿度・温度」であり、ベランダは屋外なのでできることは定期的な掃除しかありません。

まとめ

緑カビや薄い黒カビ:中性洗剤の「ウタマロクリーナー」と「ゴムポンバスブラシ」でカビ取り

黒カビや赤カビ:塩素系洗剤のカビキラーで10分つけおき

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