カビ臭い服をおうちで消臭する方法はあるの?専門家が徹底解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

  • カビ臭い服のカビ臭を消す方法を知りたい
  • カビ臭さの原因を知りたい
  • 衣類のカビ臭を防ぐコツを知りたい

この記事では、衣類のカビ臭対策について解説いたします。

どうして衣類がカビ臭くなってしまったのか

多くのカビは、栄養源があり、湿度60%、気温20~30℃通気性が悪い場所を好みます。

ジメジメと湿気が多く、いっぱいに収納していてあまり換気の生き届いていない場所、結露の発生している場所などがカビにとって増殖しやすい条件が重なると、少しずつ広がっていきます。

”カビの栄養源”というのは、皮脂や手垢、食べこぼしだけではありません。実は、衣類そのものや洗剤がカビのエサになることがあります。

柔軟剤や洗剤の残りがカビの原因に

この他、洗濯洗剤や柔軟剤の残りなどもカビの原因となります。

洗剤や柔軟剤を計量せずに使用しているという場合は要注意です。カビの中には、洗剤や柔軟剤を餌にして増殖する種類もあります。洗剤はたくさん入れるとしっかり汚れを落としてくれそうな気がしますが、入れすぎは衣類や洗濯槽内のカビの原因となります。

使用時には適量を計量して使用するようにしましょう。

クローゼットの換気不足

クローゼットや押し入れに、いっぱい衣類を詰め込んでいないでしょうか。

ぎゅうぎゅうに詰め込まれたクローゼットの中は、湿気やホコリが停滞しやすく、カビの増えやすい環境になっています。

そのため、湿度が溜まり、気づいたころにはカビが衣類に生えて、どの衣類もカビ臭かい...ということも。また、詰め込んでいると、1つの衣類にカビが発生したときに、他の衣類にもカビ広がりやすくなります。

おおよそ収納は7割程度にとどめるようにし、定期的に換気をしましょう。

衣類の生乾き

衣類をお洗濯した後、生乾きの状態でクローゼットに押し込んだ結果、カビが発生してしまうということも。

クリーニングの袋が原因になることも

また、衣類をクリーニングに出した後のビニールをそのままにしてクローゼットに収納しているという場合も要注意です。ビニール内に湿気が溜まりやすくなるため、かえってカビの原因となります。

せっかくお金をかけてクリーニングに出したのに、それが原因でカビが生えてしまうということも。クリーニングに出したら、収納する前にビニールから取り出すようにしましょう。

タンスのカビ

衣類を収納しているタンスそのものにカビが生えていて、衣類にカビがうつってしまうというパターンもあります。特にタンスの背面に結露が発生しているなど、湿気が原因でカビが発生してしまうケースがあります。

タンスに収納している衣類は定期的に出して換気し、内部も時々掃除するようにしましょう。

→タンスの裏にカビが生えた時の対処方法

衣類にカビが生える原因まとめ

具体的に、衣類のカビ臭の原因をまとめると以下の通りとなります。

  • 衣類そのものに水分や汚れが残っていた
  • クローゼットなど収納内に湿気が溜まっていた
  • 衣類収納内の換気不足
  • 衣類やモノの詰め込み過ぎ
  • ビニールなど気密性の高い袋に衣類をしまっていた
  • タンスなどの収納にカビが発生していた
  • 衣類収納の壁や天井に漏水が発生していた

このほか、収納の位置が浴室や洗面所など水回りの近くで湿気が溜まってしまった、などもカビの原因となります。

衣類のカビ臭さをおうちで取る方法

衣類にカビが生えたり、カビ臭くなった場合、洗濯をしてもなかなかカビ臭が消えないということも。

ここで大事なポイントは「カビを殺菌すること」です。洗濯をするだけではカビをただ洗ってすすぐだけですので、表面のカビを除去することは可能ですが、カビそのものをしっかり殺菌することができないため、洗ってもカビ臭さが残るといったことになります。

カビを殺菌するためには、大きく分けて「液剤で殺菌する」「加熱して殺菌する」の2種類の方法がありますが、その衣類の素材によって使用できるできないがあるため、ラベル表示を確認して行いましょう。

①重曹とお湯でつけ置きする

弱アルカリ性の重曹とお湯につけた後に、洗濯する方法です。特に皮脂汚れなどが残っている場合などに適した方法です。軽度のカビは落とすことができますが、頑固なカビは除去が難しいです。このほかセスキ炭酸ソーダなどを入れてつけ置きする方法もあります。セスキ炭酸ソーダの方が、重曹よりさらに洗浄力が高いので、重曹でカビ臭さが落ちなかった時には、セスキ炭酸ソーダを試してください。

準備するものは、バケツやゴム手袋です。

<STEP1>重曹をお湯に溶かす

50℃程度のお湯に重曹を入れて溶かします。1リットルのお湯に対して、スプーン4~5杯程度の重曹を入れて溶かします。

<STEP2>衣類をつけ置きする

1時間ほど重曹水につけ置きします

<STEP3>すすいで洗濯する

時間を置いた後に、洗濯機で洗濯します。

注意点

衣類の素材によっては、お湯や重曹が使用できないものもあるため、洗濯表示を確認してから使うようにしましょう。

②衣類用の漂白剤でつけ置きする

漂白効果のある、衣類用の漂白剤を使ってカビとカビ臭さを除去する方法です。主に酸素系漂白剤などを使用します。

カビ取り方法は、①の重曹を使った方法と同じで、衣類用のハイターや、酸素系漂白剤を水で薄め、30分~数時間ほどつけ置きします。

その後、通常通りお洗濯をすることで、簡単な衣類のカビを殺菌し漂白・消臭することができます。

洗濯表示をチェックし、可能であれば50℃程度のお湯につけることでさらに漂白剤の効果を高めます。お湯の温度を上げることで、加熱によるカビ殺菌効果も期待できます、

ただし、お湯での洗濯は衣類の縮みや傷みのリスクもあるため、デリケートな素材では控えましょう。

③天日干しする

洗濯のできない衣類の場合は、お日様に干し、風通しの良い場所で湿気とニオイを除去する方法があります。紫外線によりカビを殺菌し、風を通すことで消臭を行います。

ただし、シルクや毛皮などは日光に当てると変色する可能性があるため、注意してください。この場合は風通しの良い日陰で、干して消臭します。

④衣類用の消臭剤を使用する

衣類に使用できる消臭スプレーや衣類用カビ取りスプレーを使い、カビ臭を除去します。デリケートな素材でなければ、消毒用アルコールを塗布し、カビを殺菌することで消臭するという方法もあります。ただし、消毒用アルコールは、素材によっては変色することがあるため、革製品などには使用せず、心配な場合は目立たない部分で試してから使用しましょう。

⑤乾燥機にかける

カビは50℃以上で死滅するため、衣類を乾燥機にかけることで高温殺菌するという方法もあります。

タオルやカーテン、綿素材のカビ臭対策に使用できる方法です。乾燥機にかけた後、風通しの良い場所で干しておくと、より消臭効果があります。

一方、ウールなどは縮んでしまうため、使用できません。

⑥アイロンをかける

高温可能の衣類の場合には、アイロンがけをして、繊維表面のカビを殺菌するという手もあります。これも、洗濯表示を確認し、アイロンの温度やかけ方を工夫して行いましょう。

以上が、おうちで出来る衣類のカビ臭対策の方法ですが、衣類によってはお洗濯もNG、乾燥機もアイロンも、消臭剤も使えないものもあります。

また、ラベル表示が消えてしまい、どの方法を行ってよいのか心配なモノ、高級な素材の場合は、応急処置として、風通しの良い場所で陰干しし、専門のクリーニングに出されることをおすすめします。

⑦番外編 古い衣類のニオイを除去する方法

タンスや押入れ、クローゼットに長い間収納していた衣類に独特のニオイがして、カビ臭いニオイなのか防虫剤なのか、古くなったニオイなのか、柔軟剤や洗剤の残りなのか、皮脂が酸化したニオイなのか、押入れなどのニオイがうつったのか分からないということもあるかも知れません。

このような古い衣類のニオイは、セスキ炭酸ソーダと台所用の中性洗剤を使って除去します。主に脂溶性の汚れを界面活性剤を使って分解するというイメージです。

手順は簡単で、バケツに入れた衣類に、セスキ炭酸ソーダを溶かして1時間ほどつけ置きし、その後中性洗剤でまた数時間つけ置きします。水ですすいだ際に、ニオイが残らなくなれば、洗濯機で洗います。

この方法は、時間がかかりますが古い衣類のニオイを除去するのにおすすめの方法です。

衣類のカビを防ぐためのコツ

衣類にカビが生えてしまうと、そのカビを除去しニオイを消すためには結構な手間がかかります。そのために、日ごろからカビ発生を防ぐことが大切です。

  • 収納内の除湿をする
  • 衣類の湿気や汚れを取り除いて収納する
  • クローゼットは定期的に空気の入れ替えをする
  • 漏水が起きている場合には早めに修理する
  • 衣類を詰め込み過ぎない

収納内の除湿機、サーキュレーターなどアイテムを活用して湿気対策を行うのも効果的です。

また、洗濯槽の中にカビが生えていて、これが衣類のカビの原因となることもあります。洗濯槽も定期的にお手入れして、カビの発生を防ぎましょう。

→洗濯槽のカビ取り方法

クローゼットや押し入れにカビが広がっている場合

また、衣類だけでなくクローゼット内や天井、壁面にカビが生えている場合には、カビ取り業者に依頼するなどしれ早急にカビ対策を行いましょう。

 

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