すのこベッドに生えたカビを落とし再発を予防する方法を専門家が解説
最終更新日:2024年09月21日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- すのこベッドにカビが生える原因
- すのこベッドに生えたカビを除去する方法
- すのこベッドのカビを防ぐためにできること
この記事では、すのこベッドや木製のベッドのカビ対策方法について解説いたします。
すのこベッドにどうしてカビが生えたのか
カビは、水分・酸素・栄養源のある場所を好んで増殖します。
また私たちは寝ている間に多くの汗をかくため、この湿気が寝具に蓄積します。
換気や除湿が不十分な状態が続くことで、カビの生えやすい環境になり、気づいたらカビだらけだった…ということに。まとめると、すのこベッドにカビが生える原因は以下のことが考えられます。
- 汗の蓄積
- 換気不足・通気性の悪い部屋
- 窓や隣接する壁の結露
- 漏水や雨漏り
特にベッドの裏面にカビが生えていても発見が遅れるため、気づいたときにはベッドやマットレスにカビが広がっていた…ということも。カビがここまで広がってしまうと、すべて新しく買い替えなければいけなくなります。ですので、できるだけ被害が小さいうちに、おうちで除去し、再発を防ぎましょう。
すのこベッドのカビ取り方法
消毒用アルコールを使って取る方法
表面に生えたカビであれば、消毒用アルコールを使って殺菌できます。
準備するものは、消毒用アルコール、雑巾、ゴム手袋、マスクです。
ただし、消毒用アルコールではカビの殺菌はできますが、カビの色素を落とすことはできません。表面に軽くカビが発生している場合には消毒用アルコールで殺菌をしながら、重曹をつけてこすり落とすのも効果的です。
<STEP1>消毒用アルコールを吹きかける
すのこベッドのカビが生えている箇所に、消毒用アルコールを吹きかけていきます。
<STEP2>拭き取る
数十分時間を置き、雑巾や布切れを使って拭き取ります。
<STEP3>乾燥させる
風を当てて、水気を乾燥させます。
注意点
カビ取りを行う際には、マスクや手袋を装着し換気をしながらおこないましょう。
逆性石鹸を使って取る方法
消毒剤である逆性石鹸を使ってカビを除去する方法です。こちらも木材表面のカビを殺菌するために行います。
逆性石鹼は、薬局などで手に入れることができます。手指の消毒や洗濯物の消臭にも使うことができます。
逆性石鹼は水に希釈し、雑巾や布巾で液剤を塗り広げながらカビ殺菌することが可能です。この方法は、すのこベッド以外でも、フローリングや木製の家具や階段など、範囲が大きいカビの殺菌に便利です。
(ただし、こちらの方法もカビの色素沈着を漂白することはできません)
準備するものは、バケツ、逆性石鹼、ゴム手袋、マスク、布切れです。
<STEP1>逆性石鹼を薄める
水1リットルに対してキャップ1杯分の逆性石鹼を入れて薄めます。
<STEP2>カビに塗布する
布切れに溶液をしみ込ませ、カビの生えている部分に、塗布していきます。
<STEP3>拭き取る
水気を拭き取り、乾燥させます。
注意点
逆性石鹼は、必ず水で希釈して使用するようにしましょう。またしっかりと換気を行いながらカビ作業をしてください。
木材用のカビ取り剤を使って取る方法
市販の、木材用のカビ取り剤を使ってカビ取りをする方法もおすすめです。
木材用のカビ取り剤は、ホームセンターやネット通販などで手に入れることができます。市販品ではカビホワイトなどがあります。
使用方法は、製品によりますが、基本的には、液剤を吹きかける→時間を置く→拭き取り乾燥させるといった流れです。
すのこベッド以外にも、カビ気になる木製品がいくつかある場合、カビの規模が大きい場合には準備するのも良いかもしれません。
すのこベッドのカビを防ぐためのポイント
ベッドは水気や湿気が蓄積するとカビが発生してしまいます。そのため、日ごろからの環境管理が大切です。
- 布団やマットレスをこまめに干して湿気をためない
- 室内の除湿・換気をする
- 壁際や窓の結露に注意しこまめに拭き取る
- サーキュレーターや除湿器を活用する
- 掃除をこまめに行う
特に通気性の悪い部屋にすのこベッドをおいていると、知らない間に汗が蓄積しカビが発生していた…ということもあります。換気をまめに行い、寝具を干したり立てかけるなどして、除湿しましょう。
寝具の除湿には布団乾燥機が便利
雨が続くと、寝具を長い間干せないということもあります。その場合は、布団乾燥機を使って寝具の除湿を行うのもおすすめです。
セットするだけで湿気を取り除き、ふわふわに仕上げてくれます。
また、シーツや布団カバーもこまめに洗濯をし、汗や汚れをためないようにしましょう。
すのこベッドのカビが床や壁に広がってしまったら
ベッドのカビを放置すると、ベッドだけでなく、壁や床にまでカビが広がってしまうことがあります。これをそのままにしていると、カビを寝ている間に吸い込んでしまい、健康への影響が出ることも。
自分で除去することが難しくなった場合には、早めにカビ取り業者へご相談ください。