洗濯機置き場がカビだらけに!自分で除去できる?!対策方法を専門家が解説
最終更新日:2024年09月21日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- 洗濯機置き場にどうしてカビが生えたのか
- 洗濯機置き場にカビが生えた場合の対策方法
- 洗濯機置き場のカビ再発を防ぐためにできること
主にこの3点について解説していきます。
洗濯機置き場にどうしてカビが生えたのか
洗濯機置き場にカビが生える場合には
- 場所そのものに原因がある場合
- 洗濯機が故障している場合
- 排水が故障している場合
と大きく分けて3つのパターンが考えられます。
場所そのものの問題
例えば、洗濯機置き場に換気扇がついておらず、換気がスムーズに行かないと、湿気が蓄積しカビの生えやすい環境となります。
浴室横の洗面所に洗濯機置き場がある場合ですと、例えば使用後のお風呂の湯気が壁面に蓄積したり、洗面所の水がこぼれて、洗濯機置き場の周りに溜まっていったり、洗濯機と壁に落ちてしまった洗濯物がカビの原因となることもあります。
洗濯機が故障している場合
例えば、洗濯機や置き場が壊れているとヒビ割れの部分から、水が染み出し、カビの原因となります。漏水を放置しておくとカビが発生するばかりか、集合住宅の場合には、近隣住人へのトラブル、訴訟問題にもなりかねないため、この場合は、早めに洗濯機メーカーに問い合わせて修理をしましょう。
排水管が故障している場合
家の老朽化や地震、水害などにより排水管が故障していると、漏水したり、水が逆流したりして、壁紙の裏や床材の下に水気が溜まります。この水分を放置するとカビの原因となります。この場合も早めに業者(賃貸であれば大家さん、分譲であれば管理会社など)へ相談して、修理しましょう。
洗濯機置き場のカビから床、壁のカビに広がったケース
洗濯機置き場の裏に、シミのような模様がポツポツあったが築年数の古い物件だったので「最初からあったかも?」と思いそのまま放置していた結果、実はカビが生えていて、壁紙の裏や、隣接する部屋の収納にまでカビ被害が及んだということも。
早めに対策すれば、市販のカビ取り剤で除去できていた場合でも、長い時間放置することで、壁紙の裏にまでカビが広がり、張り替え工事や業者への大規模な修繕が必要となってくる場合もあります。
カビを発見したら、早めに対処するようにしましょう。
洗濯機置き場のカビを取る方法
重曹と消毒用アルコールで除去する方法
軽度のカビであれば、重曹と消毒用アルコールで除去できます。
重曹は弱アルカリ性で研磨効果があり、消毒用アルコールでカビを殺菌します。ただし、カビの色素が強く沈着している場合には、除去ができません。
準備するものは、重曹、消毒用アルコール、雑巾やスポンジ、ゴム手袋、マスクです。
〈STEP1〉重曹でカビ部分を軽くこすり洗いする
雑巾またはスポンジに水を軽く湿らせ、重曹を付けて、クレンザーの要領でカビの生えている部分を軽く擦っていきます。素材を痛めないように擦り過ぎに注意してください。
〈STEP2〉消毒用アルコールで殺菌する
重曹を拭き取った後、消毒用アルコールを全体に吹きかけて、10分ほど時間を起きます。
〈STEP3〉乾燥させる
消毒用アルコールを拭き取り、乾燥させます。
逆性石鹸で除去する方法
殺菌効果のある消毒剤でカビを殺菌して除去する方法です。こちらもカビ色素の発生していない軽度のカビ除去に利用できます。
準備するものは、逆性石鹸、バケツ、ゴム手袋、マスクです。
〈STEP1〉逆性石鹸を水で薄める
逆性石鹸キャップ1杯分を水1リットルに薄めて希釈します。
〈STEP2〉薄めた逆性石鹸を塗布する
雑巾に、希釈した逆性石鹸を染み込ませて、カビの部分に塗布していきます。
〈STEP3〉拭き取る
その後、拭き取りよく乾燥させます。
ハイターを薄めて除去する方法
漂白効果のあるハイターを使う助カビ方法です。ただし、壁紙や床材の素材によっては変色する場合もあるため、必ず目立たない場所で試してから作業しましょう。
準備するものは、ハイター(次亜塩素酸ナトリウム)、バケツ、雑巾、ゴム手袋、マスク、ゴーグルです。
〈STEP1〉ハイターを水で薄める
バケツ4リットルの水に、ハイターキャップ1杯分入れて薄めます。
〈STEP2〉カビ部分に塗布する
雑巾や刷毛につけて、カビの気になる部分に、溶液を塗布していきます。
〈STEP3〉拭き取る
よくハイターを拭き取り、しっかりと乾燥させます。
注意点
カビ取り時は必ず換気をし、マスクやゴム手袋、ゴーグル等で皮膚を保護しましょう。
洗濯機置き場のカビ再発を防ぐには?!
洗濯機置き場のカビをせっかく除去しても、再発してしまうと労力が台無しになります。カビを生やさないために
- 24時間換気を行う
- 除湿機やサーキュレーターを活用する
- 洗濯機置き場の周りの埃や汚れをこまめに拭き取る
- 壁面の水滴や結露をこまめに拭き取る
- 漏水や故障があれば早急に修理する
など、できることから対策していきましょう。
カビが既に広がっていて自分では除去が難しい場合
また、既に、壁紙の裏や床材の下にまでカビ被害が及んでいるというケースもあるかもしれません。
この場合は、表面だけカビ取りをしても、内部に繁殖したカビを殺菌し除去することはできないため、早めにカビ取りの専門業者にご相談ください。