ゴムパッキンに生えたカビはおうちで落とせる?スッキリキレイに落とすカビ取り方法を専門家が解説
最終更新日:2022年11月05日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- ゴムパッキンに生えたカビの落とし方を知りたい
- ゴムパッキンにどうしてカビが生えるのか原因を知りたい
- パッキンのカビを防ぐ方法を知りたい
このようなお悩みを持っている方の参考になりますと幸いです。
ゴムパッキンにカビが生える原因
カビは、気温20~30℃、水分と酸素、栄養源のある場所を好みます。
パッキンのある場所は、例えばお風呂の扉や窓など水滴の溜まりやすいところです。
水垢や石けんカスなどはカビの栄養源となり、また水分も豊富な場所なので汚れや湿気がそのまま溜まっているとカビの生えやすい環境になります。
こまめに雑巾や洗剤で拭きとっていればカビを防ぐことができるのですが、しばらく放置していたり
パッキンが老朽化して、溝やスキマがあるとその間にカビが生育し菌糸を伸ばして増えていきます。
ゴムパッキンの除カビ方法
ゴムパッキンのカビを取る方法はいくつかあります。軽度のカビであれば、重曹を使って落とすことも可能です。
しかし、パッキンに黒カビの色素が付いてしまっている場合には、重曹で漂白することができませんので
塩素系のカビ取り剤を使って除去していきます。
①重曹で落とす方法
重曹の研磨効果を使ってカビを物理的に落とす方法です。表面のカビであれば落とすことができます。
準備するものは以下の通りです。
- 重曹
- ブラシ(隙間用もしくは使い古しの歯ブラシ)
<STEP1>ブラシに重曹を付ける
ブラシを少し濡らして、重曹を付けます。
<STEP2>カビを落とす
ゴムパッキンのカビた部分中心にブラシでこすっていきます。このときこすり過ぎると、パッキン表面に傷が入り
カビ再発の原因となるため、優しくこすりましょう。
<STEP3>洗い流す
流水でよく洗い流し、水気を乾燥させます。
②塩素系のカビ取り剤で落とす方法
準備するものは以下の通りです。
- 塩素系のカビ取り剤(カビキラーなどスプレータイプ)
- ゴム手袋、マスク、ゴーグル
- スポンジ
- ラップorキッチンペーパー
<STEP1>カビ取り剤を吹きかける
ゴムパッキンのカビ部分にカビ取り剤を吹きかける
<STEP2>ラップで上からフタをする
カビ取り剤の浸透を助けるために、ラップまたはキッチンペーパーを上から乗せて10分ほど時間を置きます。
<STEP3>洗い流す
流水でよく洗い流し、スポンジやブラシで軽くこすります。
③カビ取りジェルで落とす方法
泡タイプのカビ取り剤では、落とせない頑固なパッキンのカビは、粘度のあるジェルタイプのカビ取り剤で落とします。
主成分は
「水、次亜塩素酸塩(酸化剤)・アルキルアミンオキシド(界面活性剤)・水酸化ナトリウム(アルカリ剤)・安定化剤」
でアルカリ性の性質を持ちます。漂白効果もあるため、パッキン部分の黒カビ除去にも適しています。
方法は塩素系カビ取り剤での除カビ方法と同じで
- カビ汚れの部分に塗る
- 15~30分放置する
- 洗い流すか拭きとる
という簡単なステップで出来ます。
置くときに液だれを防ぐためにラップを置いて、液剤をしっかりとパッキンの奥まで浸透させるのもおすすめです。パッキン用のカビ取りジェルを使う際にも、ゴム手袋、マスク、ゴーグル等を着用し、換気をしっかりと行うようにしましょう。
(参考:ゴムパッキン用カビキラー ジョンソンエンドジョンソン)
カビが落ちない場合
これらの方法を試してもカビが落ちない場合は、老朽化によりパッキンの繊維の奥深くまでカビが根を生やし増殖している可能性があります。
この場合、パッキンを張り替える選択肢もありますので、予算や破損状況に応じて試してみましょう。
また、ゴムパッキンだけでなく、床や壁、天井にもカビが広がっている場合には、放置するとさらにカビ被害が広がり健康被害を招く恐れもあります。そのままにせず、早めにカビ取りの専門業者へ相談しましょう。
ゴムパッキンのカビを防ぐ方法
ゴムパッキンのカビ再発を防ぐためにのポイントは「結露予防」「汚れの除去」です。
①結露対策
風呂扉や窓の結露を放置すると、パッキンのカビの原因となります。
お風呂の場合は、使用後換気扇をしっかりと回しスクイージーを使って水気を拭きとりましょう。
窓際の結露は、特に冬場に発生しやすくなります。窓をあけると外気が寒くて辛いですが冬も毎日換気をしましょう。
また、結露が生じたらすぐにふき取ります。結露防止シートを窓ガラスに貼るのもおすすめです。
それでも結露が生じる場合には、サーキュレーターや除湿機を稼働させ、湿気対策しましょう。
②こまめな換気
パッキン部分のカビを防ぐために、換気をこまめに行いましょう。窓であれば1日に数回窓を開けて換気を行い、風呂であれば、換気扇を使って空気の入れ替えをします。
③汚れを溜めない
パッキン部分の汚れの蓄積はカビのエサとなります。こまめに雑巾で拭きとり、汚れを落としましょう。
使い古しの歯ブラシや、絵具用の筆などを使うと手の届きにくい部分の汚れを除去することができます。
カビが再発した場合
ゴムパッキンのカビが落とせない、カビが再発して壁や天井、床まで広がってしまった...
という場合には、専門業者へ相談されることをおすすめします。特に窓周りのカビが放置すると、一旦壁紙を剥がして除カビしないと再発を繰り返すことがあります。除カビ作業や壁紙の張り替え作業等必要となるため、お近くの業者へご相談ください。
早めに対策することで被害を最小限に食い止めることができます。