部屋干しで部屋にカビが生える原因と対策方法を専門家が徹底解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

  • 部屋干しをするとどうしてカビが生えやすくなるのか
  • 部屋干しが原因でカビが生えた場合の対策方法
  • カビを生えにくくする部屋干しのコツ

この記事では、カビを防ぐための部屋干し方法について解説していきます。

どうして部屋干しがカビの原因になるの?

カビは、酸素と栄養源、湿度のある場所を好んで増殖します。特に過剰な湿気が発生すると、カビはあっという間に広がります。

  1. 60%以上の湿度
  2. 栄養源
  3. 酸素
  4. 気温20〜30℃

洗濯物を室内で干すと、室内の湿度が高くなりますが、度々干すことで室内の湿度が高いまま維持されるため、カビが増えやすい環境になってしまいます。
また、部屋干しすることで室内の中の空気の循環が滞りやすくなるため、湿気が溜まりカビの原因になります。

洗濯物の部屋干しが原因で部屋にカビが生えると

窓がなく、洗濯物を外に干せないため、毎日洗濯物を干していたところ、ある日天井にかびが生えてしまい、そのままにしていたら、さらに天井から壁にまでカビが広がってしまったというケースも。
賃貸の場合ですと、退去時にクリーニング費用が追加でかかる可能性がありますし、カビ除去費用が高額になることもあります。
また、そのままカビが生えたままの部屋に住み続けることで、カビによるアレルギーなどの健康被害の原因になることも。

洗濯物の臭いの原因にも

室内だけでなく、部屋干しすると洗濯物そのもののカビや雑菌臭の原因にもなります。
雨が続いていたり、ベランダがない部屋だったり、忙しくてなかなか日中に洗濯が干せないという理由で、室内で洗濯物を干すということもあるかもしれません。
基本は、カビが発生しないように防ぐことが大切ですが、もしもカビが生えてしまったときの対策方法についてを以下で紹介します。

カビが発生した時の対策方法

カビの発生した場所別の対策方法です。カビがあまりに酷く、自分で頑張っても落ちなかった場合やカビが広い規模で広がっている場合には、除去が困難なのでカビ取りの業者に相談してみても良いでしょう。

壁や天井の場合

表面のカビであれば、消毒用エタノールと重曹で落とすことができます。スポンジや雑巾に湿らせて、なで洗いしてください。重曹は強くこすりすぎると壁紙の傷の原因になるため、優しく擦るようにしましょう。
天井に液剤をつける場合には、転倒に注意し、液剤が目に入らないようにしましょう

詳しいカビ取り方法はこちらの記事で解説しております。

床の場合

壁のように消毒用エタノールと重曹(または、水で薄めた逆性石鹸)を使って除去するか、床材専用の(フローリング用など)のカビ取り剤を使って除去します。
畳にカビが生えた場合は、目の細かいブラシを使ってカビをかき出すように除去していきます。

注意点は、カビの生えている場所を掃除機で吸引しないことです。掃除機で吸引しますと、フィルターを通して、カビが排気から出て室内に胞子が舞う恐れがあります。
また、水拭きだけで安心していると、カビがさらに広がってしまうため、消毒用エタノールなどカビを殺菌する効果のある液剤を使うようにしましょう。

カーテンや布製品の場合

布製品の場合は、酸素系漂白剤に漬けて漂白をした後、洗濯をします。
ただし、素材によっては酸素系漂白剤を使用できないものもあるため、洗濯表示を確認してから試すようにしましょう。
40〜50℃程度のお湯につけておくとより効果的です。

部屋干しをしてもカビを生えにくくするには?

風通しの良い場所で干す

部屋干し室内の中でも、風通しの良い場所で干すことで湿気の蓄積を防ぎます。

浴室乾燥機を活用する

浴室の中に、乾燥機能が設置されている場合には浴室乾燥を使うのもおすすめです。お部屋内の湿度上昇を防ぎます。

除湿機や扇風機を使う

サーキュレーターや除湿機を置いて、室内の湿気を除去しながら干すことでカビを防ぎます。洗濯物の乾きも早くなるので、雨の日のお洗濯などにおすすめです。

脱水時間を長くする

洗濯物の種類を選びますが、脱水する時間を長くすることで洗濯物に残っている水分が少なくなり、乾きやすくなります。

乾燥機を使う

家庭用の乾燥機を活用したり、コインランドリーの乾燥機を使うことで室内で干す時間を短縮します。

部屋干し用のハンガーを活用する

部屋干し専用のハンガーやラックを使うことで、洗濯物の重なりを防ぎ、早く乾かします。
そうすることで室内に湿気が溜まるのを防ぎます。

まとめ

  • 部屋干しすることで室内の湿度が高くなり、カビが生えやすくなる
  • 部屋のカビを放置すると、さらに広がり余分な費用がかかったり、健康被害をもたらすことも
  • 部屋干しによって室内にカビが生えた場合は、基本的に消毒用エタノールや重曹を使って殺菌するが、カビが再発したり広がった場合には業者に相談する
  • 日頃から、除湿機や送風機などを使って湿度が上がらないよう工夫することでカビの発生を防ぐ

部屋にカビが広がってしまったら

部屋干しによって、室内のカビが広がって手に負えなくなってしまった李、何度除去しても再発してしまうなど、カビ被害にお困りの方は、カビ取り業者にご相談ください。

 

 

 

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