布団に生えたカビを除去する方法をカビ取りの専門家が解説
最終更新日:2024年04月10日


カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- どうして布団にカビが生えてしまったのかその原因について
- 布団のカビをお家で取る方法
- 布団のカビが再び生えないようにするためにできること
これらについて解説していきます。
布団にカビが生えた原因
私たちは寝ている間に、大量の汗をかいています。布団は綿などの繊維質の厚い層であるため、なかなかこの湿気が乾ききらず、蓄積してしまいます。その結果、気がつくと布団にカビが生えているということに。
また、床や窓、壁など、直接触れるため、これらの湿気を吸収しカビの原因となることもあります。
長雨の続く時期にしばらく干せないで押入れに収納していると、一瞬でカビが広がっていたということも。
布団にカビが生える原因をまとめると以下の通りになります。
- 汗や湿気が溜まった
- 床や壁などの湿気が溜まった
- 押入れなど収納スペースの湿気を吸収した
- 漏水や雨漏り
- 布団カバーが汚れていた
- おねしょや嘔吐、飲み物をこぼして水分が上手に乾ききらなかった
- 布団を敷きっぱなしにしていた
- 床にカビが生えていた
- 湿気が多く日当たりの悪い部屋で使用していた
- 室内の換気がうまくできていなかった
これらの原因に共通する点は「湿気や汚れの蓄積」です。布団のカビを発見したら、これらに当てはまる原因がないかチェックしてみましょう。
布団のカビを放置するとどうなる?
「布団のカビを見つけてしまったが、まだ少し端っこに生えた程度だし、忙しいからまとまった時間のある時になんとかしよう」
とそのままにしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、カビは湿度60〜80%、気温30℃前後、栄養源(皮脂だけでなく、ダニの死骸や綿など繊維も栄養源になります)などの条件が揃うと、あっという間に広がってしまいます。
カビが広がると、見た目だけの問題だけでなく、カビの放出する物質によりカビ臭くなり、またアレルゲン物質により、くしゃみや鼻水などのアレルギーの原因となります。
さらに進行すると、室内にまでカビが広がり、除去費用が多額になるなど色んな被害をもたらします。
住まいの健康、住人の健康を守るためにもカビを見つけたら早めに対策するようにしましょう。
布団のカビをとる方法
消毒用アルコールを使う
布団に生えたカビがまだ表面にうっすらとできた程度であれば、消毒用アルコールを使って徐々します。
準備するものは、77%程度の消毒用アルコール、布巾、ゴム手袋やマスク等です。
<STEP1>消毒用アルコールを塗布する
布団に直接か、または布巾などに湿らせて、カビの生えている箇所に叩き込むようにして液剤を塗布していきます。
<STEP2>時間をおく
数十分ほど、時間を置き、液剤を浸透させます。
<STEP3>乾燥させる
天日干しにして、アルコール成分を乾燥させます。
まだ、カビが繊維の奥深くに生えていなければ、この方法でカビが殺菌できます。しかし、カビの色がついてしまっている場合には、漂白できません。
コインランドリーで洗濯と乾燥をする
丸洗い可能な布団の場合にのみできる方法ですが、布団の洗濯と乾燥が可能なコインランドリーに持っていき、洗濯と乾燥をします。
表面のカビ程度であれば、乾燥する際の高温で殺菌できる場合があります。
ただし、乾燥時間が足りないとかえって布団に湿気が残りカビ再発の原因となるため、しっかり中まで乾燥しましょう。
布団カバーをつけおき洗いする
布団の中身までまだカビが及んでおらず、カバーだけにとどまっているという状態であれば、布団のカバーを酸素系漂白剤につけおきして、カビを取りましょう。
50℃程度のお湯(大きめのバケツか洗面台)に酸素系漂白剤を入れてよく溶かし、布団カバーをしばらくつけて、その後洗濯をします。
頑固なカビの場合は、洗濯前に、ブラシなどを使って優しく擦ってカビを落としましょう。
上記の方法で落ちなかった場合
これらの方法でもカビが落とせなかった場合には、お布団のカビに対応したクリーニングに依頼にするという方法もあります。
黒カビには対応できないお店もあるため、あらかじめ連絡をして確認してから持っていくことをおすすめします。
また、あまりにカビが酷い場合には、健康のことを考慮すると使い続けるリスクの方が大きいため、新しいものに替えましょう。
布団のカビ再発を防ぐためにすべきこと
お布団のカビは、一度生えるとすぐに広がり、またカビが再発しやすくなります。
このため、日頃からカビを再発させないような環境を整えていきます。
・こまめに換気と除湿をする
・布団カバーはこまめに洗濯する
・天日干しや布団乾燥機を活用して湿気を乾燥させる
・お布団を敷きっぱなしにしない
・除湿シートなどを活用する
・室内の掃除をこまめに行う
これらのことを意識して、再発予防に努めましょう。
まとめ
今回は、布団に生えたカビの対策方法について解説して参りましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
- 湿気や栄養源が布団のカビの原因となる
- 早めに対策しないとカビが広がり健康被害をもたらすことも
- 表面のカビであれば消毒用アルコールや洗濯・乾燥で対処できる
- 頑固なカビの場合は、お布団用のクリーニングに依頼するか処分する
- 換気や湿度対策でカビを防ぐ
布団のカビだけでなくお部屋のカビにお困りの場合
布団のカビだけでなく、床や押入れ、壁にまでカビが広がって困っている…という方はカビ取りの専門業者へご相談ください。