消毒用アルコールでカビ取りをする際のポイントと注意点を専門家が解説

牧平 幸
執筆者

カビドクターズ代表

牧平 幸

カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。

消毒用アルコールについて

消毒用アルコールとは、主にエタノール(エチルアルコール)を主成分とした医薬部外品です。細菌やウイルスを殺菌・消毒する効果があり、医療機関や家庭で広く使用されています。

消毒用エタノールは、エタノール濃度60~95%。最も一般的な消毒用アルコールで、手指や皮膚の消毒、医療器具の消毒などに使用されます。
また、殺菌効果があるため、カビ取りなどでもしばしば利用されています。

消毒用アルコールのカビ取り効果

消毒用アルコールで、ある程度のカビを殺菌することは可能です。
例えば、表面にうっすら生えている程度のカビや、発生して日が浅いカビの場合は、消毒用アルコールを使うことでカビを殺菌することができます。
また、カビの抑制に効果があるため、カビ予防として利用できます。
市販のカビ取り剤の方が、カビ取り効果は高いですが、より安全にそして軽度のカビを殺菌する程度でしたら、消毒用アルコールを使うと良いでしょう。

消毒用アルコールで除去が難しいカビ

カビの色素がついてしまったり、素材の奥深くまで広がっている場合には、消毒用アルコールで除去することができません。
この場合は、漂白剤や市販のカビ取り剤を使ってカビ取りをしましょう。

※カビ取り剤使用時の注意点

市販のカビ取り剤は、変色の恐れがあるため、主に洗い流すことのできる水回りでのカビ取りが適しています。その他、変色が心配な壁紙や天井、床などは目的に応じた専用のカビ取り剤を使うことをおすすめします。

(フローリング用、木材用、壁紙用等)

また、使用時に塩素ガスが発生し気分が悪くなることもあるため、必ず換気をし、マスクやゴム手袋で保護しましょう。カビ取りの最後は、液剤が残らないようにキレイに除去しましょう。

ポイント

  • 消毒用アルコールでカビは落とせるが、表面のカビや軽度のカビに有効。
  • 消毒用アルコールはカビ予防にも効果的。
  • カビが広範囲に広がっていたり、色素が根深く沈着している場合は漂白効果のある塩素系カビ取り剤を使う場合もあるが、変色や成分残存など注意が必要。

消毒用アルコールの濃度をチェック

カビを殺菌する場合には、主に70~80%のアルコール濃度のものが有効です。濃度が低すぎると十分な殺菌効果が得られません。カビ取り用に消毒用アルコールを使う際には、チェックするようにしましょう。

消毒用アルコールでカビを落とす方法

カビ取りの前の準備

消毒用アルコールを使う際は、換気を十分に行い、手袋などを着用して手指を保護しましょう。また、カビ取りをしたい場所はモノを移動し、ホコリなどの汚れは予め除去しておきましょう。

消毒用アルコール、雑巾やスポンジ、ゴム手袋、マスクを用意しておきます。

<STEP1>消毒用アルコールを吹きかける

カビの生えている場所あたりに、まんべんなく消毒用アルコールを吹きかけていきます

<STEP2>時間を置く

アルコール剤が浸透し、カビをしっかり殺菌できるように、少し時間を(10~15分ほど)置きます。

<STEP3>乾燥させる

残っている水分を布巾等で除去し、風通しをよくして乾燥させます。

さらに重曹でカビを落とす方法

消毒用アルコールだけでは、表面に生えたカビがちょっと落ちにくい場合には、消毒用アルコールで殺菌し、研磨剤として重曹を使って除去する方法もあります。スポンジや雑巾などに重曹を付けて、クレンザー代わりに優しくこすり落とします。
この際、傷がつくのを防ぐため、強くこすりすぎないよう注意しましょう。

消毒用アルコールでカビ取りする際の注意点

①火気に注意

消毒用アルコールは可燃性なので、火気 の近くで使用しないよう注意が必要です。

②皮膚を保護する

目や口に入ると刺激を感じることがあるので、注意が必要です。また肌が弱い人は肌荒れの原因となるため付着しないよう、注意が必要です。

③カビ取り剤と混ぜない

市販のカビ取り剤(塩素系)と消毒用アルコールを混ぜないように注意しましょう。有毒ガスが発生する恐れがあります。

④安全な場所で保管

この他、子供が誤飲すると危険なため、幼児の手が届かない場所に保管しましょう。具体的なアルコールの保管方法は以下の通りです。

消毒用アルコールの保管方法

保管容器

揮発しやすいため、密閉できる容器に入れて保管する。

保管する場所

直射日光が当たらない場所に保管する。

保管する環境

30℃以下の場所の涼しい場所に保管する。

水気に注意

消毒用アルコールは水気の多い場所では殺菌効果が十分に発揮できなくなるため、水気をふき取ってから使用しましょう。

消毒用アルコールを使ってもカビが落ちなかった場合

  • 消毒用アルコールで室内のカビ取りをしても、カビが落とせなかった
  • カビが広範囲に生えすぎていて、消毒用アルコールでは難しかった
  • カビの色素が奥深くまで生えていて、除去が難しかった
  • 消毒用アルコールでカビ取りしたが、またカビが生えてしまった

このような場合には、カビ取りの専門業者へご相談ください。

 

 

 

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