台所の床に発生したカビを除去する方法と予防方法を専門家が徹底解説
最終更新日:2023年12月21日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- どうして台所の床にカビが生えたの?
- 台所の床に生えたカビはおうちで除去できるの?
- カビを再び生えさせないようにする方法はないの?
この記事では、台所まわりの床のカビについて、原因から対策方法までを解説していきます。
どうして台所の床にカビが生えたのか
カビは、湿気があり、気温20~30℃、栄養源と酸素のある場所を好みます。
そのため、台所のような水気のある場所はカビにとって増殖しやすい場所の1つです。
台所のシンク内だけでなく、床にまでカビが広がってしまった場合、考えられる原因としてはいくつか挙げられます。
①水漏れ・配管の故障
老朽化や地震などが原因で、水漏れが発生し、そこからカビが発生することがあります。
②台所からの水滴が蓄積
水撥ねや、こぼした水分を放置し、カビの原因となることがあります。
③日照や換気不足
日当たりが悪く、通気性が悪い場合もカビの原因に。
④モノの配置
台所の床に、大きなものを置いていて、通気が悪くなることで湿気が溜まりカビの原因に。
⑤台所用のラグ
キッチン用のラグをこまめに掃除せず、そのまま使い続けることで、ラグ内に水滴やゴミが溜まりカビの原因となることがあります。
それぞれの原因が複合的に重なることでカビが発生することも
これらの原因が1つで起こることもありますし、複合的に組み合わさってカビの原因となることもあります。
間取り的に、台所の日当たりが悪く結露が発生しやすくなり、たまたまそこに、米櫃などモノを置いていて、いつの間にか湿気が溜まることでカビが発生という例もあります。
また、知らない間に配管が故障し、水漏れが発生していたことで、カビや木材の腐敗が起きていたということも。
どちらにしても、カビを発見したら早めに対処しましょう。
台所の床にカビが生えていたときのすぐにできる対処方法
台所の床にカビが生えていた場合、①おうちですぐに除去できる場合と②難しい場合とがあります。
①すぐに除去できる場合
カビがまだ、床の表面に発生している状態で、そこまで広がっていない時には、市販のカビ取り剤を用いて除去できます。
②おうちでの除去が難しい場合
水漏れなどが原因で、床下や床材の奥まで湿気が広がり、カビが広がっている場合には、床の表面をカビ取りしたとしても、カビがしっかりと奥まで除去できておらず、再発してしまう恐れがあります。
また、カビ色素が床材の奥まで発生し付着していると、床板を張り替えなければ解決しないこともあります。
この場合は、カビ取り業者にご相談ください。
こちらでは、①のまだカビが床材の表面に生えている程度だった場合の対策方法をご紹介いたします。この方法を試して様子をみつつ、それでもなかなかカビがキレイに除去できなかった場合は、プロへ相談することも検討してみてください。
床材用のカビ取り剤を使って除去する方法
台所の床の材質にもよりますが、例えばフローリングだった場合、フローリング用のカビ取り剤を使って除去していきます。市販品では「カビホワイト カビソフト除去スプレー」などがあります。
カビ取り剤の主成分は
「次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(1.0%)、非イオン界面活性剤 (ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定化剤」
などです。
準備するもの:床用のカビ取り剤、ゴム手袋、雑巾やスポンジ、使い古しの歯ブラシ等です。
<STEP1>床用のカビ取り剤を噴射する
台所の床に広がるカビを目がけて、カビ取り剤をしっかり吹きかけていきます
<STEP2>30分ほど放置する
液剤を塗布し、30分ほど時間を置いたら、雑巾や歯ブラシをつかって除去していきます。まだカビが落ちない場合は数回繰り返します。
<STEP3>キレイにふき取る
仕上げに、雑巾で液剤をふき取り乾燥させます。
※注意点
換気をしながら、カビ取り作業を行いましょう。ゴム手袋を着用して皮膚を保護しましょう。
床のシミの原因はカビだけではない?
床材専用のカビ取り剤を数回使用しても、カビのシミが取れなかった場合は、床材の奥までカビが広がっているか、もしくは木材のポリフェノールの一種である、タンニンによる変色である可能性もあります。もしくは、木材の腐敗菌によって変色していることもあります。
なかなか床材がキレイにならない場合は、床材を削ったり張替えたりする作業が必要となるため、分からなければ業者へ相談してみましょう。
台所の床のカビを再発させない方法
台所床のカビ再発を防ぐためにできることは以下の通りです。
①配管や漏水の修理
②除湿・通気
③こまめな清掃
④収納場所の確保
⑤老朽化の場合はリフォームを検討
漏水などが原因である場合は、早急に配管の修理をし、水が漏れないようにします。また、通気性が悪く湿気が溜まりやすい場合には、換気や除湿を行いましょう。また、定期的に清掃やお掃除用のアルコール剤を使って台所まわりの除菌をしてみるのもおすすめです。
全体的に老朽化が進んで、床に隙間ができたり、変色している場合は張り替えなどリフォーム工事を検討してみるのも良いでしょう。
台所まわりのカビが広がっている場合
- 台所の床に広がったカビが自分では落とせなかった
- カビが広がり過ぎて手に負えない
- 床だけでなく壁にまでカビが広がっている
など、カビが広がってお困りの方は一度、カビ取りの業者にご連絡ください。