カーペットに生えたカビを除去する方法を専門家が徹底解説
最終更新日:2023年12月01日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- カーペットにカビが生える原因を知りたい
- カーペットのカビを落とす方法
- カーペットのカビを落とす際に注意すべきこと
- カビの再発を防ぐ方法
この記事では、おうちのカーペットに生えたカビの除去方法や落とす際のコツ、注意点について解説していきます。
カーペットにカビが生える原因
結露など水分の蓄積
カビは、湿度60~80%で酸素と栄養源のある暖かい場所を好みます。
カーペットは、フローリングなどと比較して、繊維に水分が溜まりやすく、乾ききらないとカビの温床となります。
特に要注意なのは窓際や壁際に生じる「結露」
例えば、冬季などは外は寒く室内は暖かいため気温差が生じ、結露が発生しやすくなります。
この結露の水分をそのままにしていくと、水滴がカーペットに落下し、どんどん水分が溜まりカビの原因となります。
この他、飲食物をこぼしたり、皮脂やよだれなどの放置、濡れた足での移動もカビの原因に。
また、ソファなどの家具をカーペットの上に置いていて、湿気が溜まりカビが発生ということも。カビの原因をまとめると以下のようになります。
- 結露
- 湿気の蓄積
- 皮脂やよだれ
- 食べこぼし
- 家具の湿気
- 漏水
- 寝具の置きっぱなし
フローリングと比較すると、水分の蓄積に気づきにくく、気が付いたときにはカビが発生していたという例もあります。カビ被害の広がりを防ぐためにも早めに対処し、カビを除去しなければなりません。
カーペットに生えたカビを除去する方法
カビ取り時の注意点
また、カーペットのカビ取りをする前に、注意すべきことがいくつかありますので解説していきます。
①掃除機をかけない
掃除機をかけると、カビを吸引できるのでは?と思うかも知れませんが、カビの胞子は小さくフィルターを通って排気から出てしまいます。かえってカビの胞子が舞い散ってしまいますので、掃除機はカビ取りのために使用しないでください。
②水分はしっかりと乾燥させる
カビ取りの液剤を使用したのちに、水分を含んだ雑巾でふき取りをしますが、この際に水分が残らないようにしっかりと乾燥させるようにしましょう。換気をして風通しをよくするか、送風機などを使うと乾きやすくなります。
③マスクを着用する
カビの胞子を吸引し、健康を害する恐れがあるため、カーペットのカビ取りをする際にはマスクやゴーグルを着用して保護しましょう。
④換気を行う
カビ取り時には窓を開けたり換気扇を回すなどして通気性をよくしてから実行しましょう。
消毒エタノールを使用する方法
カーペットにカビが生えた場合、おうちで除去するのはかなり難しいです。特に、繊維の奥の方までカビが生えていると液剤が浸透しにくいため、取り除くのは大変です。
ここでは、まだ表面に発生した最初の段階のカビを除去する方法をご紹介します。
消毒用のエタノールを使うと比較的簡単にカビを殺菌することができます。使用する消毒用エタノールは、70%程度の濃度のものを選びましょう。
準備するものは、液剤、ゴム手袋、マスク、布巾等です。
<STEP1>消毒用エタノールを塗布する
カーペットのカビが生えている箇所に、消毒用エタノールを塗布します
<STEP2>ふき取る
布巾で、水気をふき取ります。数回繰り返してカビを殺菌していきます
<STEP3>乾燥させる
カーペットを乾燥させます。干せるものであれば日陰で風を当てて乾燥させましょう。
衣類用漂白剤を使用する方法
スプレータイプの酸素系漂白剤を使ってカビを除去する方法です。
準備するものは、ゴム手袋、酸素系漂白剤、布巾、使い古しの歯ブラシやスポンジです。
<STEP1>カーペットに液剤を塗布する
使い古しの歯ブラシやスポンジに酸素系漂白剤をつけて、カーペットのカビの生えている箇所に塗布していきます
<STEP2>ふき取る
15分ほど時間をおいて、布巾を使って叩くように液剤をふき取ります。残らないように何度か繰り返してふき取りましょう。
<STEP2>乾燥させる
乾いた布巾で水気を取り、風通しの良い場所で乾燥させるか、干せない場合には扇風機などの風をあててしっかり乾燥させます
カーペットのカビが裏にまで広がっている場合
そのままカビを放置するとカビが広がり健康被害が起こることがあります。あまりに酷いカビで除去が難しい場合には、業者に依頼するか、新しいものとの交換をおすすめします。
カーペットのカビを防ぐためにできること
カーペットの繊維の奥までカビが増殖してしまうと、なかなか除去するのが難しくなります。そのために再び発生させないような環境づくりをすることです。再発を防ぐためには、以下のことを意識しましょう。
①除湿
②掃除
③換気
④水気の除去
⑤汚れの除去
カーペットは湿気が溜まりやすいので、室内の換気・除湿をこまめに行いましょう。
また、汚れが付着したらすぐに除去し、中性洗剤を薄めた水で早めに取り除きましょう。洗濯やクリーニングが可能な場合には定期的に行います。
普段は、換気や除湿。そしてホコリや汚れをためないように掃除を行いましょう。
床や壁にカビが広がってしまっている場合
カーペットの下のフローリングや、壁、天井などお部屋にカビが広がっている場合はカビ取りの専門業者へご相談ください。