【バッグ・ジャケット・ブーツ別】レザーのカビ取り方法まとめ
最終更新日:2022年07月15日


カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
レザーはカビが発生しやすい
レザーの主成分は「タンパク質」であり、タンパク質はカビの栄養です。
そして、レザーの商品は雨天時に濡れて湿気が溜まりやすいことから、レザーは最もカビが発生しやすいモノの1つなのです。
「レザーはカビが発生しやすいんだ」ということを理解することが大切です。
【カビ取り方法1】レザーバック編
まずはレザーの「バック」のカビ取り方法について、「表面に発生するカビ」と「紐部分に発生するカビ」に分けてお伝えしていきます。
【レザーバック】表面のカビ取り編
レザーバックの表面のカビ取りは比較的簡単で、用意するものは以下の2点です。
- 消毒用エタノール
- 雑巾
STEP1:雑巾に消毒用エタノールを吹きかける
用意した雑巾に消毒用エタノールを吹きかけてください。
全体が湿る程度で構いません。
STEP2:カビの発生箇所を雑巾で拭き取る
エタノール付きの雑巾で、カビを優しく拭き取ってください。
ゴシゴシ拭いてしまうとレザーが傷んでしまうので注意しましょう。
SETP3:雑巾で乾拭きをして天日干し
湿気を残すとカビを再発させてしまうため、雑巾で乾拭きし、天日干しして水気を取り除きましょう。
【レザーバック】紐編のカビ取り編
表面のカビ取りとは異なり、紐部分のカビ取りは少しだけ面倒で、用意するものは以下の6点です。
- 消毒用エタノール
- 雑巾
- 容器
- 酸素系漂白剤
- お湯(30℃)
- タオル
STEP1:消毒用エタノール付きの雑巾で表面を拭き取る
まずは表面に付着するカビや汚れを雑巾で優しく拭き取りましょう。
STEP2:漂白剤入りのお湯に30分漬ける
容器に酸素系漂白剤とお湯を入れ、カビが発生している紐を30分ほど漬け置きします。
30分後、カビが落ちていなければ、様子を見ながら追加で10分ほど漬け置きします。
STEP3:タオルで包んで天日干し
湿気はカビの発生原因となるため、水気を取るためにタオルで包み、風通しの良い場所で天日干しを行いましょう。
【カビ取り方法2】レザーブーツ編
次はレザーブーツのカビ取りについてお伝えします。用意するものは以下の3点です。
- ブラシ
- 酸素系漂白剤
- 雑巾
STEP1:ブラシで表面の汚れを落とす
まずは表面の汚れをブラシで拭き取りましょう。
STEP2:漂白剤を吹きかけて30分放置
漂白剤をレザーブーツ全体に十分に吹きかけ、30分ほど放置します。
STEP3:漂白剤付きの雑巾で全体を拭き取る
30分放置した後、漂白剤付きの雑巾で全体を拭きましょう。
STEP4:乾拭きして天日干し
最後に乾拭きを行い、天日干しして水気をとってカビ取り完了です。
【カビ取り方法3】レザージャケット編
最後はレザージャケットのカビ取り方法をお伝えします。用意するものは以下の4点です。
- 酸素系漂白剤
- ブラシ
- 洗濯ネット
- 柔軟剤
STEP1:漂白剤付きのブラシで優しく擦る
表面の目立つカビや汚れは、漂白剤付きのブラシで優しく落としましょう。
STEP2:漂白剤と柔軟剤で洗濯
レザージャケットを洗濯ネットに入れて、漂白剤と柔軟剤を入れて洗濯しましょう。
その際の注意点として、洗濯コースは「弱流」に設定し、脱水はしないでください。レザーが傷んでしまいます。
STEP3:タオルで水分を拭き取り天日干し
洗濯して濡れたレザージャケットを、タオルで十分に拭き取ってから天日干しを行いましょう。
レザーのカビ取り時の3つの注意点
カビ取りに使用する漂白剤は、基本的にレザーにダメージを与えてしまい、最悪の場合、脱色やシミ、レザーが剥げてしまう可能性があります。
レザーを不要に痛めないためにも、カビ取りを行う前に注意すべきポイントを3つお伝えします。
注意1:長時間の漂白剤漬け置き+ブラシは危険
レザーを長時間漂白剤に漬け置きするとレザーに強いダメージを与えてしまい、傷んだ状態でブラシで強く擦るとレザーが剥がれ落ちてしまいます。
長時間漬け置きした方が汚れが落ちますが、長くても30分ほどを目安に漬け置きし、汚れ取りは雑巾で優しく擦りましょう。
注意2:カビが付着した雑巾は捨てる
カビを拭き取った雑巾はカビが付着して、カビを撒き散らす原因になりかねません。
一度カビ取りに使用した雑巾は必ず捨てましょう。
注意3:ミンクオイルの塗りすぎはカビの発生原因
カビは湿度が高い環境を好み、湿度60%を超えると急激に繁殖します。
そして、ミンクオイルはレザーの保湿目的としては有能ですが、塗り過ぎるとカビの繁殖を助けてしまう可能性があるのです。
そのため、ミンクオイルは薄く伸ばし、かつ仕上げは乾拭きして不要な保湿は取り除きましょう。
レザーのカビ防止方法3選
漂白剤はレザーにダメージを与えてしまうため、使わない方が長持ちさせます。
そこで、レザーにカビを発生させないカビ防止方法3選をご紹介したいと思います。
カビ防止1:風通しをよくする
レザーを保管する場所の風通しを良くしましょう。
風通しを良くすることで「湿度・温度」を改善し、カビが発生しづらい環境を作ります。
風通しを良くする方法として、「八の字サーキュレーター」が最もおすすめです。
カビ防止2:使用後はブラッシングをして汚れを取る
汚れが付着すると、カビの栄養となってカビが発生します。そのため、使用したらブラッシングをする習慣を心がけましょう。
また、一定期間使用していないレザーもホコリが溜まってカビの栄養となってしまうためブラッシングを行いましょう。
カビ防止3:除湿機または乾燥剤を使って湿気をとる
レザーは湿気を吸いやすく、特に雨の日や汗が付着した際は湿度が高くなりやすいので注意が必要です。
そこで、レザーを保管する場所に除湿機や乾燥剤を置いておくことも効果的です。保管場所の湿度を低くする役割を果たしてくれます。
レザーにカビが発生したら保管場所も確認
レザーにカビが発生したら、保管場所全体にカビが遷移している可能性があります。
保管場所にカビが遷移すると、レザーのカビを除去しても数ヶ月後には必ず再発してしまいます。
特に開閉式のクローゼットや靴箱は、換気がしづらい分、湿気が溜まりやすいのでカビがとても発生しやすいです。
レザーにカビが発生したら、保管場所にカビが遷移していないか確認しましょう。