タンスの裏に生えたカビは結露対策がポイント!対策方法を専門家が解説
最終更新日:2024年05月30日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- タンスの裏にどうしてカビが生えたのか
- タンスの裏にカビが生えた時の対策方法
- タンスのカビ発生を防ぐ方法
この記事では、タンスのカビの原因から対策方法までご紹介します。
どうしてタンスの裏にカビが生えたの?!
カビは、酸素と程よい湿気、気温、栄養源のある場所を好みます。タンスの裏側は、ホコリや湿気が溜まりやすい場所で、さらにタンスの素材そのものがカビの栄養源となり得ます。
また、タンスを設置している壁自体の結露や漏水、湿気やカビの発生などによりタンスの裏側にもカビ被害が及ぶことも。
さらにタンスの裏側は日当たりが悪く、湿気が乾燥しにくいというのもカビの生えやすい原因となります。
つまり、まとめるとタンスの裏面は
「通気性が悪い」
「湿気やホコリが溜まりやすい」
「タンスそのものがカビの栄養源となる」
「壁の湿気やカビの影響を受ける」
ため、これらがカビの原因となっているのです。
タンスの裏にカビが生えているとどんな影響があるの?
「カビが生えているのは、まだタンスの内部ではなく、裏側だから大丈夫だろう」
と思うかもしれません。しかし、カビは条件が揃うとどんどん増殖し、タンスの内部や壁、収納している衣類などにカビ被害が及ぶことも。
また、長期間カビの大量発生している室内で過ごすことで、カビによるアレルギーなど健康被害をもたらすことも。そのため、カビを発見したら早めに対処することをおすすめします。
タンスの裏のカビ取り方法
タンスの裏にカビが生えた時、お家でできる対処方法についてまとめてみました。
タンスのカビ取り方法は大きく分けて「逆性石鹸で落とす方法」と「木材専用のカビ取り剤を使う方法」の2つあります。
逆性石鹸で落とす方法
逆性石鹸は、塩化ベンザルコニウムが主成分の消毒剤のことでカビを殺菌する効果があります。無色・無臭なので比較的家庭でも使いやすい消毒剤です。薬局で手に入れることができ、水で薄めてから使用します。
ただし、カビを漂白する効果はありません。
準備するものは、バケツ、逆性石鹸、ゴム手袋、雑巾やスポンジです。
※カビ取りをする際は、マスクやゴム手袋を着用し、必ず換気をしましょう。
〈STEP1〉逆性石鹸を水で薄める
バケツに水1リットルを入れて、キャップ1杯分の逆性石鹸を入れて薄めます。
〈STEP2〉逆性石鹸溶液をタンスの裏側に塗布する
薄めた逆性石鹸を、タンスの裏側に塗布してカビを殺菌します。
〈STEP3〉液剤を拭き取る
10分ほど時間をおき、液剤を拭き取ります。その後しっかりと乾燥させます。1回でカビが落とし切れない場合は数回繰り返します。カビの色素が沈着していると落とせないため、その場合は以下の方法「木材用のカビ取り剤を使う方法」をお試しください。
木材用のカビ取り剤を使う方法
家の中の木材、自然素材に使えるカビ取り剤を使って除去する方法です。カビホワイトなどが代表的で、通販やホームセンター等で手に入れることができます。
〈STEP1〉カビ取り剤を吹きかける
タンスのカビ部分にカビ取り剤を吹きかけて、10分ほど時間をおきます。
〈STEP2〉カビ取り剤を拭き取る
湿っている部分のカビ取り剤を乾いた布巾で拭き取ります。
〈STEP3〉乾燥させる
風を当てて、しっかりと乾燥させます。
以上の方法でもカビが落とせない場合には、素材の奥深くまでカビが繁殖している可能性があります。家具の修理業者に相談するか、家の他の部分にもカビが生えている場合にはカビ取り業者に相談しましょう。
タンスのカビ再発を防ぐためのコツ
家具の裏側は、通気性が滞り、ホコリも蓄積しやすいため、湿気の温床とも言える場所です。そのため、換気や除湿でカビを防ぎましょう。
- 換気をこまめに行う
- 壁から少し離して空気の通り道を作る
- 除湿機やサーキュレーターを設置する
- 除湿剤を使う場合にはこまめに取り替える
- 衣類の詰め込み過ぎに注意
- 収納している衣類や小物類も定期的に洗濯・乾燥させる
これらが、タンス裏のカビを防ぐポイントです。
特に、タンスの裏がカビている場合、裏側に湿気が溜まりやすいため、定期的に動かして換気やお掃除をしましょう。また、壁にピタとくっつけて設置するのではなく、少し空気の通り道ができるよう離して設置しましょう。
タンスだけでなく壁にまで、カビが酷く拡大している場合
タンスの裏側だけでなく、壁自体にカビが生えている場合、壁や天井にまでカビが酷く広がって手に負えない場合は、カビ取りの専門業者にご相談ください。
また、タンスに収納していた衣類にカビ被害が及んでいる場合には、カビがさらに広がる前に並行して衣類の洗濯や消毒、殺菌、もしくはクリーニング依頼なども行い対策しましょう。