家の外壁に発生したカビは除去できるのか?対策方法を専門家が解説
最終更新日:2024年01月10日
カビドクターズ代表
牧平 幸
カビドクターズの代表・牧平 幸です。カビ取り5年の経験と、世界初の特許技術を用いて大阪・京都No.1の品質を目指して日々カビ取りと向き合っております。
- 外壁のカビは何が原因なのか
- 外壁のカビを除去する方法について
- 外壁のカビを防ぐ方法について
この記事では以上の3つのポイントに関して、解説してまいります。
どうして外壁にカビが発生したのか
カビは、室内だけに広がるものかというとそういうわけではありません。私たちの住む家の外壁にもカビが広がり、被害を受ける例もあります。
カビの生育条件は、酸素と水、栄養源があり、気温の高い場所ですが、外壁の材料によってはカビのエサとなる有機質のものも使用されていることもあります。
また、水はけが悪かったり、日当たりの悪い場所、湿気の多い土地など複合的な影響を受けて、外壁にもカビが発生してしまうという例も。住宅密集地の日陰になる場所をみると、黒くびっしりとカビが生えていることがあります。
この他、外壁の種類が凸凹している場合も水はけが悪くなるためカビの原因となります。
以上のことから、外壁のカビの原因をまとめるとこのようになります。
・直射日光が当たりにくい
・風通しが悪い
・外壁が凸凹のある吹付け塗装である
・川の近くや沼地など、土地そのものの湿気が多い
外壁にカビが生えると、家の外観を損ねるばかりでなく、カビによる家の劣化、住人の健康被害を及ぼす可能性があります。
藻である可能性も
外壁に緑のホワホワしたものが発生している、これはカビなのか、一体何なのかと悩む方もいるかも知れません。中には、カビではなく藻である可能性があります。藻は光合成をするため、日陰ではなく日の当たる場所に生えやすいので、日当たりや通気性の悪い場所に生えている場合にはカビである可能性が高いでしょう。
外壁にカビが生えた時の対策方法
外壁にカビが発生している場合、もっともおすすめな方法は「業者へ委託する方法」です。
外壁は、範囲が広く、手の届かない箇所にカビが生えていることもあります。また、凹凸があるため、専門的な薬剤で処理することでキレイに除去し再発を防げるため、プロに依頼されることをおすすめします。
ただし、まだカビの範囲がごく小さく手に届く程度であれば、除去できる場合もあります。
市販の外壁用のカビ取り液剤を使用する方法
ホームセンターなどで売っている外壁用のカビ取り剤
(主成分は次亜塩素酸ナトリウムや、水酸化ナトリウム、界面活性剤など)
を噴射してカビを取る方法です。コケやカビ除去に適した液剤で主にスプレータイプのものを使用していきます。
準備するものは、外壁用のカビ取り剤、スポンジ、ホースやバケツの水、ゴム手袋、マスク等です。
<STEP1>外壁に噴射する
外壁用のカビ取り剤を、カビの気になる箇所に噴射し液剤を浸透させます。
<STEP2>こすりとる
スポンジやデッキブラシ等を使用し、カビを除去していきます。
<STEP3>流水で洗い流す
水で液剤を洗い流し、ふき取ります。
※注意点
強くこすりすぎると、外壁を痛めてしまうため、優しくこすりましょう。また、変色がないか目立たない場所で試してから実行しましょう。
外壁のカビを再発させないためにできること
外壁にカビが生える原因は主に、その場所の立地にあることが多いため、日当たり問題などなかなかすぐに解決できないかも知れません。
しかし、一度生えてしまった場所には、再び発生してしまう可能性があります。そのためにできることは
①防カビ塗装する
②定期的に掃除する
③雑草をとるする
④日当たりの悪い壁面に置いてあるモノを移動させる
以上のことです。
①防カビ塗装をする
外壁の塗装をする前に、カビを殺菌し、その後は防カビ塗装を行うことでカビの再発を防ぎます。新しく家を建てる際には、最初から防カビ塗装をしておくと良いでしょう。
②定期的に掃除をする
日当たりの悪い場所はジメジメと湿気が溜まりやすいため、カビが酷くなる前に市販の外壁用カビ取り剤を用いて早めにカビ除去をしたり、ゴミや汚れを取り除きましょう。
③雑草をとる
日当たりの悪い外壁のそばで、雑草が生い茂っていると、カビの発生原因となるため、定期的に雑草を取りましょう。また枝の伸び過ぎた樹木もカットし、整備しましょう。
④モノを移動させる
外壁の影に、不要になった家具や自転車、おもちゃなどそのまま放置していないでしょうか。日陰はカビが生えやすいため、使用しないものは処分しましょう。また、ミニ物置などで日陰となり外壁にカビが発生することもあります。場所を移動させるなど工夫をするか、こまめに掃除をしましょう。
外壁のカビが広がってしまったら
外壁にカビが広がると、外観を損なうばかりでなく、健康被害を及ぼすことがあります。
また、高くて手の届かない場所にカビが生えて対処に困ることもあるかも知れません。
外壁のカビにお困りの際は、一度カビ取りの業者へ相談してみてはいかがでしょうか。